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<魚の寄生虫>甲殻類の空揚げ、パリパリ「いける味」

毎日新聞 9月19日(日)14時3分配信

<魚の寄生虫>甲殻類の空揚げ、パリパリ「いける味」
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油で揚げたタイノエ
 大分県水産研究部(佐伯市)養殖環境チームの主幹研究員、福田穣(ゆたか)さん(53)が魚の寄生虫を食べてみるという果敢な試みを続けている。「単なるゲテモノ食い?」と勘違いされる向きもあろうが、「海の魚の寄生虫のほとんどは無害。正しい知識を持ち、必要以上に恐れないで」と福田さんはいたってまじめ。寄生虫への不安解消をアピールしている。

【写真】本当に食べられます! タイノエを食べる福田穣さん

 イタリアには「マカロニ・ディ・マーレ」(海のマカロニ)という料理がある。実は、小麦粉で作ったものでなく、魚の腹に寄生するサナダムシの仲間が原料なのだ。日本でも北海道や東北で、この虫をきしめんのように生でつるつる食べる習慣があったという。

 これまで約20種類を試食した福田さんのイチ押しが、マダイの口の中に寄生するタイノエだ。エビやカニと同じ甲殻類。大きなものは5センチある。空揚げにすると「卵がいっぱい詰まった旬のシャコのような味で、殻ごとパリパリいけて最高」と言う。

 挑戦の原点は20年前。「ブリをさばいたら、赤黒く細長い虫がいた」との職場への1本の電話だったという。線虫の一種で、「その虫なら心配ないです」と答えた。しかし、電話の主は「あなたは食べたことあるの?」と反論。以来、「何でも自分で試そう」のスタイルを貫く。この線虫もポン酢で食べたが、まずかったという。

 「無害がほとんど」とはいえ、イカやサバに見つかる悪名高きアニサキスだけは、生食だと腹痛や吐き気など急性胃腸炎の症状を起こすため要注意とのこと。しかし、これも4、5年前、勇猛果敢に2匹を口に入れた。「虫体に傷が付けばすぐ死ぬ」との定説を実証するためだ。1匹はかみつぶしたものの、もう1匹はツルンと胃へ。幸い腹痛は起こらずホッとしたという。一連の食体験は、消費者グループなどに養殖魚の安全性を伝える際、披露することもあるという。【梅山崇】


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最終更新:9月19日(日)17時50分

毎日新聞

 

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