猪木氏、ジョンウン氏後継「暗黙の了解」

　北朝鮮で開催されている第１２回平壌国際映画祭の来賓として訪朝した元参院議員のアントニオ猪木（本名・猪木寛至）氏が１８日、帰国のため経由地の北京に戻った。

　北京国際空港で猪木氏は、延期されている朝鮮労働党代表者会について「１０月１０日の党創建６５周年の直前に開かれるのではないか、との印象を受けた」とした上で、「この夏の豪雨や台風による被害が深刻なようだ」と指摘、被災復旧のため延期されたとの見方を示した。金正日総書記の三男、金ジョンウン氏が後継者とされていることについて猪木氏は、「暗黙の了解のような感じだった」としたが、ジョンウン氏の写真や肖像画などは目にしなかったという。

　猪木氏は、自身が主演した辻仁成監督の「ＡＣＡＣＩＡ」（アカシア）が映画祭に出品されるのに合わせ１３日から訪朝、１５日には北朝鮮の親善勲章第１級も授与された。

　［2010年9月19日8時25分　紙面から］