菅総理大臣はAPEC=アジア太平洋経済協力会議の関連会合であいさつし、女性の社会進出をいっそう進めることで経済成長につなげていきたいという考えを示しました。
APECは、ことし、日本で15年ぶりに開催され、「APEC女性リーダーズネットワーク」は、関連会合の一つとして、女性の社会進出を促すための提言を行うことにしています。開催初日の19日は、19の国と地域からおよそ600人の女性が参加し、日本からは菅改造内閣で初入閣した、男女共同参画を担当する岡崎国家公安委員長が出席しました。来賓としてあいさつした菅総理大臣は「日本は20年間経済成長が停滞しているが、打開するために女性の力に期待している。女性が出産や育児で仕事を離れ、能力を発揮できていないので、社会としてきちんと対応していくことが必要だ」と述べ、女性の社会進出をいっそう進めることで経済成長につなげていきたいという考えを示しました。また、菅総理大臣は「日本では第3次男女共同参画基本計画を年内に策定する。わが家では男性の力を女性が凌駕(りょうが)しているが、女性が力を発揮できる計画にしていきたい」と述べ、民主党代表選挙で菅総理大臣を支えた伸子夫人を引き合いに出し、女性の社会進出の必要性を訴えていました。