2010年7月27日 13時1分
宮崎県の口蹄疫問題を巡り、山田正彦農相は27日の閣議後会見で、家畜伝染病予防法の改正案を来年の通常国会に提出する意向を示した。感染経路の特定などのため「立ち入り調査、強制調査ができるような形での疫学調査をやる(ようにしたい)」と述べた。
また、第三者による「口蹄疫対策検証委員会」の初会合を8月5日に開催すると発表した。同委は初動対応や防疫措置のあり方、危機管理体制などについて学者や弁護士ら有識者9人が検証する。
宮崎県内で最後に残った家畜の移動・搬出制限区域が解除されたことについて山田農相は「ほっとしている。家畜の排せつ物の消毒を終わらせれば、8月下旬か9月の初めには(被害の大きい県央部の)ワクチン接種地域でも家畜の再導入ができるようになる」と述べた。【佐藤浩】