口蹄疫:非常事態宣言解除 高校野球に観客も 宮崎

2010年7月27日 12時25分 更新:7月27日 13時2分

満員の応援席から熱い声援を送る宮崎第一の生徒たち=宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎で2010年7月27日、川上珠実撮影
満員の応援席から熱い声援を送る宮崎第一の生徒たち=宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎で2010年7月27日、川上珠実撮影

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、県が27日に非常事態宣言を解除したことを受け、県民生活は徐々に平穏を取り戻し始めた。感染拡大の防止のため無観客試合で実施していた第92回全国高校野球選手権宮崎大会は、同日午前の準決勝から一般客の入場を受け入れ、真っ青な夏空の下、球場に歓声が戻ってきた。休館していた宮崎市内の図書館や美術館、体育館など90以上の公共の文化・スポーツ施設も再開した。

 高校野球県予選が開かれている、宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎は、午前中に30度を超える真夏日に。青空のもと、佐土原高と宮崎第一高の宮崎市勢同士の対戦となった第1試合は、両校の生徒や職員だけで約1700人が応援に駆け付けた。ブラスバンド部員も加わり、球場は華やいだ雰囲気に包まれた。

 口蹄疫を巡っては、同県都農町で4月20日、感染の疑いがある牛が初めて確認されて以降、県内で牛や豚の感染が爆発的に拡大。東国原英夫知事は5月18日、県内に非常事態宣言を発令し、感染拡大を防ぐため畜産農家に不要不急の外出を控え、一般県民にも農家訪問の遠慮や各種イベントの延期を求めていた。【川上珠実】

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