パンダ:来春が楽しみに 東京都と中国側が借り受けで調印

2010年7月26日 20時39分 更新:7月26日 22時7分

東京都が借り受けるオスのパンダ比力(ビーリー、左)とメスのパンダ仙女(シィエンニュ)=都提供
東京都が借り受けるオスのパンダ比力(ビーリー、左)とメスのパンダ仙女(シィエンニュ)=都提供

 東京都は26日、中国野生動物保護協会からジャイアントパンダのつがいを借り受ける協定書に調印した。4歳11カ月のオス・比力(ビーリー)と5歳のメス・仙女(シィエンニュ)の2頭。上野動物園(台東区)で来年の春休みの公開を目指し手続きを進める。

 調印は北京で行われた。借り受け目的は、10年間にわたるパンダ繁殖の共同研究。都は中国側に保護支援金として年95万ドル(現円相場で約8300万円)を10年間支払う。

 2頭は四川省の臥龍保護センターの生まれで、5月末に上野動物園の獣医らが訪中して選んだ。人間の年齢では18~19歳に相当する。都によると、2頭の相性が良ければ12年の繁殖期2~3月に交尾をし、同年夏ごろに赤ちゃんが誕生する可能性がある。2頭の所有権は中国側にあるため、赤ちゃんは2年後に中国に返還する。

 比力は体重143キロ、仙女は124キロ。ともに活発で食欲旺盛だ。特に仙女は「顔が丸く、容姿が良い」と中国側で評価されている。都は2頭の来日前に日本での名前を公募する方針。【石川隆宣】

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