2010年7月24日 11時56分
【ソウル西脇真一】北朝鮮の最高権力機関、国防委員会は24日、報道官声明を発表し、25~28日に日本海で実施される米韓合同軍事演習に対し「必要な時期に核抑止力に基づいた報復の聖戦を開始する」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。合同軍事演習に対しては、これまで朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などを通じて批判してきたが、今回は国防委員会があらためて強い反発を示した。
北朝鮮はこれまでも韓国に対し「報復の聖戦」という言葉を用いて批判してきたことがある。今回は、「われわれ式の」というだけで、具体的な中身には触れていない。
声明は、日本海での合同演習や、8月に実施される定期的な合同演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」などを「われわれに対する軍事的圧殺を狙った露骨な挑発行為だ」と批判。
そして「それに対応した報復措置をとるのは、わが軍と人民の当然の選択だ」と指摘した。