株式:「猛暑関連銘柄」が上昇 東証

2010年7月22日 20時26分 更新:7月22日 20時49分

 東京株式市場でも22日、ビールメーカーなど「猛暑関連銘柄」の株価が上昇した。日経平均株価は米株安や円高を受け、一時、1日につけた終値ベースでの年初来安値(9191円60銭)を下回っただけに、市場でも猛暑特需への期待が高まっている。

 22日はアサヒビールが3日続伸、サッポロホールディングス(HD)が2日続伸。アイスクリームの販売増が予想される森永乳業や明治HDも買われた。更に、缶入り清涼飲料の需要増を見込んで東洋製罐が上昇、夏物商戦が好調なセブン&アイ・HD、ローソン、ファミリーマートなども軒並み値を上げた。

 エアコンメーカーは前日に急上昇したダイキン工業が反落したものの「エアコンがフル稼働する」との連想から東京電力や関西電力などが買われ、家電を扱うヤマダ電機やビックカメラも値上がりした。

 市場では「30度を超えると清涼飲料、32度を超えるとアイスクリームが売れるが、35度を超えると外出が減って売れなくなる」(証券アナリスト)との説もあるが、みずほ証券の三溝直樹アナリストは「猛暑の恩恵を受ける業種は多い上、暑さはすぐ消費につながる。特に飲料・食品は継続的に購入されるので消費回復効果が大きい」と指摘している。【田所柳子】

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