2010年7月22日 11時17分 更新:7月22日 15時2分
家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の終息宣言に向け、宮崎県は22日朝、県内のすべての牛や豚を対象にした獣医師による目視検査を始めた。8月11日まで、県内約7700戸の牛や豚に口蹄疫の症状がないかを検査した上で、同27日に終息宣言を出す方針だ。
全頭検査は県内最大の畜産地帯である都城市からスタート。同日朝、JA都城の家畜市場であった出発式で、長峯誠市長は「この検査で口蹄疫が完全に撲滅されたことを確認し、復興へ向けた第一歩にしたい」とあいさつ。獣医師らが2人1組の16班に分かれ、農場に向かった。
同市では来月1日まで、市内の牛2200戸(7万6000頭)、豚180戸(39万8000頭)を検査する。約200頭を飼育するJA都城和牛生産部会長の井ノ上廣實さん(71)は「要望していた全頭検査が実現してうれしい。市場再開後は多くの購買者に来てほしい」と話した。【木元六男】