米国家情報長官:北朝鮮が韓国再攻撃の可能性 公聴会証言

2010年7月21日 10時7分 更新:7月21日 10時43分

 【ワシントン草野和彦】オバマ米政権の新国家情報長官に指名されたジェームズ・クラッパー国防次官(情報担当)が20日、上院情報委員会の公聴会で証言した。北朝鮮の韓国軍哨戒艦沈没事件などの教訓として、クラッパー氏は、北朝鮮が韓国を再攻撃する可能性があると認識することの重要性を強調した。同委員会に提出した書面で指摘した。

 今年は同事件の他、韓国に亡命した元朝鮮労働党書記の黄長※(ファン・ジャンヨプ)氏暗殺を図ろうとした北朝鮮工作員2人が逮捕される事件も発生した。クラッパー氏は、両事件が87年の北朝鮮の大韓航空機爆破事件を「想起する」と指摘。「韓国への直接攻撃を通じて北朝鮮が再び、国内外の政治目的促進をねらう危険な時期に入りつつあるかもしれない」と警告した。

 さらに、北朝鮮の軍事力が依然として「軽視できない脅威」であることも強調した。

 クラッパー氏は北朝鮮の挑発行為が激しかった80年代、在韓米軍や太平洋軍司令部に勤務した経験がある。

 ※は火ヘンに華

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