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尖閣、絶やさぬ監視の目 海自哨戒機に同乗、東シナ見た(2/3ページ)

2010年9月16日1時4分

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写真:尖閣諸島・魚釣島(左)付近を警戒する海上自衛隊のP3C=15日午前11時6分、溝脇正撮影尖閣諸島・魚釣島(左)付近を警戒する海上自衛隊のP3C=15日午前11時6分、溝脇正撮影

写真:航行する貨物船を識別する海上自衛隊のP3C=15日午後0時58分、那覇市の南西沖約100キロ、溝脇正撮影航行する貨物船を識別する海上自衛隊のP3C=15日午後0時58分、那覇市の南西沖約100キロ、溝脇正撮影

図:  拡大  

 沖縄本島と宮古島の間に差し掛かった。今年4月、太平洋に向かう中国艦艇10隻が通過し、海自護衛艦に中国の艦載ヘリコプターが急接近した現場だ。遠くにコンテナ船らしき船が見えた。堀2曹が双眼鏡をのぞいた。「問題なし」。10秒もたたず、不審船かどうかを識別した。

 防衛省・自衛隊の「南西重視」の姿勢に対しては異論もある。軍事評論家の前田哲男氏は「(中国側に)不必要なシグナルを送ることになりかねない」と懸念する。南西諸島の領海警備は本来、海上保安庁が担うもので、P3Cなどの軍事プレゼンスの拡大は「軍拡のシーソーゲームに陥る可能性がある」と指摘する。

 東シナ海の警戒監視を受け持つ第5航空群司令の高橋忠義・海将補はこう語った。「中国は注目すべき国だが、敵ではない。友好関係を保ちながら、我々の領海や権益を保全しなければいけない」(石松恒)

■在留邦人らに「言動に注意を」

 【北京=古谷浩一、峯村健司】北京の日本大使館は15日、尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件を受けて、在留邦人らに対し「中国人と接する際には言動や態度に注意をしてほしい」といった注意喚起を出した。同大使館によると、香港を含む中国の日本公館などへの抗議の動きはこれまでに約30件に上っているという。

 中国公安当局は満州事変勃発(ぼっぱつ)のきっかけとなった柳条湖事件の79周年に当たる18日に各地でデモがある可能性があるとみて、日本関連施設などの警備増強を検討している。広州の総領事館では9日、ビール瓶が投げられた。山東省煙台市で11日、日の丸が燃やされたとの情報もある。

 北京と天津の日本人学校は18日に予定された運動会を取りやめ、延期などの措置をとることを決定。両校には中国当局から安全確保のために運動会を取りやめるよう要請があったという。日本関連行事の取りやめの動きは広がっており、青島市の日本人会も18日に予定した同会の運動会を延期した。

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