田代まさし　女とカネとクスリ

●一緒に逮捕された女性はおっかけ

　変わり果てた姿にギョッとした人も多かった。１６日未明にコカイン所持の現行犯で逮捕された田代まさし（５４）だ。

　田代は０８年６月に刑務所から出所。逮捕は５度目というから救いようがないが、すさんだのは春先からとみられている。

　仕事はラジオ「レインボータウンＦＭ」のレギュラーの他、自著「審判」や「帰ってこいマーシー」なども出版。「ハッカ隊」というユニットを組んでＣＤを発売するなど本格的に芸能活動を始めていた。

　最近は格闘技イベントの仕事も多く、５月１日には新宿で行われた「飛車角」、８月８日には北海道で行われた「Ｄ―ＳＰＩＲＡＬ」もあった。収入は自著の印税のほか、イベント出演料など。自宅は東京・吉祥寺の実妹のマンションに居候していた。

　しかし、そんな田代を物心両面で支えていたのは覚醒剤所持で一緒に逮捕された荒井千恵子（５０）である。

「厚木市内で美容院を数店舗経営する荒井は若い頃は田代の“おっかけ”をやっていたファンのひとりです。上品な顔立ちの美人で、美容院のオーナーだから羽振りはよかった。逮捕時に乗っていたＢＭＷも荒井のものです。最近は田代の仕事場にも同行してマネジャーのように振る舞っていました」（芸能関係者）

　薬物使用は５月１日に行われた「飛車角」では感じられなかったという。司会の仕事も行うなど元気だったが、様子が変わるのはその後、５月１０日に胆石の手術を行った後からだという。

　こういうのはモッツ出版の高須基仁氏だ。

「ホオがげっそりとこけていたので周囲は心配していましたが、本人は“医者から油モノの摂取を禁止されているから”と話していました。しかし、８月の北海道のイベントの司会の時は呂律（ろれつ）が回らず、手が震え、同じことを何度もしゃべるので客席から野次が飛んで口論になりました。最近は完全にこわれていました」

　田代は「（コカインは）３カ月前に知り合ったＤＪからもらった」と供述しているが、北千住や鴬谷といった下町で田代の目撃情報があり、そこで手に入れていたのではという情報もある。

　清水健太郎といい田代といい、クスリは一度やったらやめられないのだ。芸能界にはこんな連中がゴロゴロだ。

【写真：上から、今年２月、８月、逮捕の前日（９月１５日）】

（日刊ゲンダイ2010年9月17日掲載）