後半３分、同点ゴールを決め、ケネディ（右）らと抱き合って喜ぶ金崎

　＜名古屋１−１横浜＞ザッケローニ新監督を驚かせるには十分な１発だった。身を乗り出し気味にリプレーシーンに食いついた。後半３分。ザックジャパン入りが期待されるＦＷ金崎がスーパーシュートで窮地のピクシー名古屋を救った。

　「相手のミスをうまくつけたゴールだった。イメージ通りでした」

　ＤＦ阿部のクロスを横浜ＭのＤＦ松田がクリアミス。その浮き球にいち早く反応した。右太ももでワントラップして右足ボレー。美しい弾道を描き、ゴール左に今季４得点目を突き刺した。連勝は「３」で止まったとはいえ、ダニルソンと中村の守備職人２人を欠く苦しい布陣の中、貴重なドローに持ち込んだ。

　新生代表はクラブと同じ３トップが濃厚。そんな中、後半３６分の交代までポジションを右に左にと替えながら果敢に１対１で勝負し続けた。ドリブルだけではなく、決定的なクロスを供給するなど、御前試合で全体的な質の高さも見せた。

　ザックジャパンのお披露目は１０月８日・アルゼンチン戦。そこに「金崎夢生」の名前が入っていても不思議ではない。

試合結果

[ 2010年9月19日付 ]