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京都府警 妻の被害届を“DV巡査部長”に伝える

 京都府警下鴨署の巡査部長(54)の妻(53)から、夫のドメスティックバイオレンス(DV)でケガをしたとする被害届を受理した別の警察署が、直後に下鴨署に問い合わせ、同署幹部が巡査部長に被害届の概要を伝えていたことが18日、分かった。妻からの抗議を受けた下鴨署は「配慮が足りなかった」としている。

 京都府警が何ともあきれた“連携プレー”を展開した。捜査関係者によると、巡査部長は6月23日と7月4日に妻の実家で、馬乗りになったり、腕をつかんで振り回したりして、妻にそれぞれ1週間と2週間のケガを負わせた。妻は7月9日午後8時ごろ、右京署に「夫からDVを受けた」とする傷害の被害届を提出した。

 DV防止法は、捜査や裁判関係者に被害者の安全確保や秘密保持に十分な配慮をするように求めているが、右京署幹部は妻の被害届を受理した約2時間後の7月9日午後10時ごろ、下鴨署の幹部に被害届の内容などを連絡。直後に同署幹部は、巡査部長に被害届が出ていることを告げ、口頭注意した。

 妻の携帯電話には同11時ごろに巡査部長からの着信があり、その15分後には巡査部長の親族から被害届の取り下げを求める電話があった。妻は「また危険な目に遭う」と考え、翌7月10日に下鴨署に「なぜ被害届を出したことが夫に伝わっているのか」と抗議したという。

 右京署幹部は「人事管理上の必要から下鴨署に連絡した」と説明。下鴨署の山本一彦副署長は「事実確認のため、巡査部長から事情を聴いた。被害届が出ていると伝えたのは、被害者への配慮が足りなかった」と話している。

 右京署は傷害容疑で巡査部長から任意で事情を聴いている。

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