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あきらめん!小久保サヨナラ弾で王手阻止

<ソ・西>11回2死一塁、左越えにサヨナラ弾を放った小久保(左)を出迎えるソフトバンクナイン
<ソ・西>11回2死一塁、左越えにサヨナラ弾を放った小久保(左)を出迎えるソフトバンクナイン
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 【ソフトバンク9―7西武】奇跡を信じるホークスファンの祈りが通じた。ソフトバンク・小久保はその場で両手を突き上げた。延長11回2死一塁、シコースキーの148キロ直球を芯でとらえた打球は、赤く染まった左中間スタンドへ吸い込まれた。02年9月8日の近鉄戦(福岡ドーム)以来、8年ぶりのサヨナラ弾。ベースを1周した背番号9は、仲間が待つ歓喜の輪に消えた。

 「最近、全然、ホームランを打ってなかったからね。真っすぐ1本。久しぶりに芯に当たりましたよ」。8月21日の楽天戦(Kスタ宮城)以来23試合ぶりの本塁打は、通算399号。甲高い声がこの夜は一層高かった。

 逆転Vへは3連勝が絶対条件だった。そのためにプライドも捨てた。同点の8回無死二塁、小久保は07年9月18日のロッテ戦(千葉マリン)以来、3年ぶりの送りバントを決めた。「何が何でも三塁に送ってくれ」とささやいた秋山監督に「バントします」と自ら申し出た。その後、2死一、三塁から、代打・オーティズの三塁ゴロが、ベースに当たる幸運な内野安打となり、一時勝ち越した。杉内が打たれ、9回は馬原が3点リードを追いつかれたが、エースと守護神の不調を一振りで吹き飛ばした。

 4時間42分の激闘を制し、首位・西武に2・5ゲーム差。秋山監督が「全員野球でやっている」と言えば、試合終了後まで観戦した王会長も「あと1本か。あす(19日)は気分良く連発だな。結果的に最高の勝ち方になった」と4点差を逆転した勝利に酔いしれた。

 この日は球団が「鷹の祭典」と銘打った7月19日からの西武3連戦(ヤフードーム)で3連勝した赤のユニホームの着用をファンに呼びかけた。偶然にも赤色のパーカで球場入りした小久保は試合後、言った。「首の皮一枚、つながってるよな。あすも赤色を着てこないかん」。残りは5試合。まだまだあきらめない。38歳は奇跡を信じ、戦い続ける。

 ≪サヨナラ弾は8年ぶり≫小久保(ソ)が延長11回にサヨナラ2ラン。自身サヨナラ本塁打は02年9月8日近鉄戦で放って以来8年ぶり通算4本目。また延長戦の本塁打は巨人時代の06年6月1日日本ハム戦で延長12回に武田勝から記録して以来通算12本目。延長戦の通算最多本塁打は野村(西)の14本で、小久保は清原(オ)の11本を抜き歴代単独2位に浮上した。本塁打したシコースキー(西)とは01年の初対戦から前日まで通算16打数無安打(2四球、1犠飛)。20打席目での初安打が貴重なアーチになった。これで小久保が本塁打した投手は199人目。通算400本塁打に王手をかけたが、200人切りにもあと1人に迫った。 試合結果

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