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「中国は日本を試している」アーミテージ元米国務副長官

2010年9月16日18時46分

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 米国の知日派として知られるアーミテージ元国務副長官が15日夕、東京の日本記者クラブで記者会見し、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件を巡る中国側の厳しい対応について「中国は日本を試している」と述べた。民主党政権の外交的な許容範囲を見極めているとの見方だ。

 アーミテージ氏は「米日関係が冷え込んでいる間、いろいろなことをやって、どこまで許されるのか試している。日本は国内の政局で目がそれている」と語った。

 また、来週の国連総会時に予定される菅直人首相とオバマ米大統領の首脳会談について「共同声明を出し、将来のビジョンを盛り込めば、『中国は米日関係にくさびを打ち込むことができない』というメッセージを送ることができる」と提言した。

 年末に策定される予定の「防衛計画の大綱」について「中国があのようなことをすると損失があり、(日本側から)必ず反応があると理解してもらうのはメリットがある」と述べた。さらに、日本が「国防予算や防衛費を若干増やす」ことも提言した。

 尖閣諸島が日米安保条約の対象になるかについては「日本のもとに置かれている領土はすべて安保条約の対象になる。中国ははっきりと認識しなければならない」と語った。(鶴岡正寛)

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