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【大相撲】

白鵬54連勝 千代の富士抜き単独2位

2010年9月19日 紙面から

54連勝で元横綱千代の富士の九重親方(左)の記録を抜いて歴代2位となり、祝福される白鵬

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◇秋場所<7日目>

(18日・両国国技館)

 大相撲の東横綱白鵬(25)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル・ウランバートル出身、宮城野部屋=が18日、東京・両国国技館で行われた秋場所7日目で小結稀勢の里を下して初場所からの連勝を54に伸ばし、1988年に千代の富士(現九重親方)がマークした53連勝を抜いて昭和以降で単独2位となった。今後は戦前に活躍した双葉山が、36〜39年にかけて達成した昭和以降1位の69連勝に挑む。全勝は大関琴欧洲と平幕の嘉風と合わせて3人のまま。13度目のかど番の大関魁皇は琴奨菊に寄り切られて4敗目を喫し黒星先行となった。大関日馬富士は2敗目。観客の入りが低迷する今場所で、この日は初めて満員御礼となった。

 今場所初めて大入りになった観客の注目を一身に集めて、白鵬がついに千代の富士を抜く54連勝を達成した。稀勢の里を土俵外に押し出すと、大歓声を浴びた白鵬の顔に、うれしそうな笑みが浮かんだ。

 「よくやったなとか、その瞬間にいろいろありましたね」。胸にこみ上げた喜びが笑顔になった。「千代の富士さんを超えて、本当の意味で恩返しできたと思う」。国技館を引き揚げる時には、待ち構えた九重親方とがっちり握手。「(連勝を抜いて)すいません」と謝ると、「おめでとう。これから一番一番頑張って」と、双葉山を追う連勝のバトンを渡された。

 取組では稀勢の里のいなしにつんのめり、あわやと思わせるような場面もあった。「硬さがありましたね。足がそろった。だけど今場所は下半身が安定しているから」。今場所はけいこを1日も休まず、しこやすり足を繰り返して徹底的に下半身を鍛えた。「相撲は力比べじゃない。足腰」という持論を、大事な一番で証明してみせた。

 館内では「祝54」と書いたうちわを振る姿も。仕切りの間「白鵬」の大声援が続き、取組中は歓声と悲鳴が飛び交った。支度部屋では相撲絵師の松林モトキさんが、54勝記念の特製画を白鵬にプレゼント。今までは盛り上がりに欠けたが、単独2位に躍り出て、連勝フィーバーにもようやく火が付きそうな勢いだ。

 次の目標は60連勝としている白鵬だが、双葉山の69連勝について「こうなってくると、それしかない」と、雲の上の存在だった数字をしっかりと見据えている。「勝とうと思えば負ける。1日1日努力して土俵に上がるだけ」。69まであと15勝。夢に挑む横綱がキッと前を向いた。 (田中一正)

 

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