県警監察課は17日、20代の男性巡査長を窃盗容疑で静岡地検沼津支部に書類送検したと発表した。巡査長は沼津署に勤務していたが、同課は同日付で停職1カ月の懲戒処分にするとともに退職願を受理した。「遊ぶ金がほしかった」と供述したという。同課は、逮捕しなかった理由について「容疑を認め、証拠隠滅、逃走の恐れがないため」と説明した。
書類送検の容疑は、8月14日夜、沼津市内で同僚3人と飲食後、このうち1人が住む近くの職員住宅を訪れ、玄関にあった現金1万7000円入りの財布を盗んだとしている。
同課によると、3日後、被害に遭った同僚が職員住宅のポストに、現金を抜き取られた自分の財布が入っているのを見つけた。ポストを探すよう促したのが巡査長だったことなどから、怪しんだ同僚が問いただしたが、巡査長が否定したため8月19日に被害届を出したという。【山田毅】
毎日新聞 2010年9月18日 地方版