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【大リーグ】

松井 2年連続20号達成!! 日米1564打点で落合に並んだ!!

2010年9月18日 紙面から

インディアンス戦の7回、右中間に2年連続となる20号本塁打を放つエンゼルス・松井(共同)

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 【クリーブランド阿部太郎】20号の大台に乗せ、師匠に打点で並んだ。エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は16日(日本時間17日)のインディアンス戦で、7回に右中間へ今季20号ソロを放った。今季78打点目で、日米通算1564打点(日=889、米=675)とし、日本歴代5位の落合博満(元中日など)に並んだ。20本塁打到達は2年連続メジャー5度目で、8日の同カードの「代打の代打」をはさんで9試合連続安打、今季最長の13試合連続出塁とした。

 弾丸ライナーが、まばらな観客の右中間スタンドへ一直線だ。「10本台と、20本台では違う。そういう意味で良かったと思う」。松井に2年連続の大台に乗せる一発が飛び出したのは、0−2の7回1死走者なしで、マウンド上は、これまで8打数5安打の6割2分5厘、相性抜群の“カモ”の先発右腕カルモナ。4回に左前打を放って気分よく迎えたこの第3打席、カウント2ストライクから3球目の「甘いスライダー」をバシッととらえた。

 節目の一発で、現中日監督・落合の1564打点に並んだ。「数字で並んだからといって、それ(特別な感情)はない」。肩を並べられるわけではない。それは自分が一番分かっている。大切なのは、巨人時代の大先輩の教えを心に刻み、今もプレーし続けていることだ。

 「落合さんは打てずに負けたら自分のせいだ、と。そういう考え方は徹底していた。お手本だった」

 今季は、ヤンキースのワールドシリーズMVPとして新天地に迎えられ開幕4番。ところが、前半戦に不振を極め、チームも大失速した。「やっぱり主軸を打たせてもらっているわけだから。負けたら責任を感じる」。常勝を義務付けられた巨人とヤンキースで過ごしてきた男にとって、屈辱のシーズン。必死に前を向く姿は痛々しくもあった。

 それでも、8月14日以降は打率4割2厘、6本塁打と大爆発。この日は3試合連続で「4番」に座り、9試合連続安打だ。優勝争いから完全に脱落したチームは残り16試合。17日からはレイズ、レンジャーズと上位との戦いが続く。「苦しいシーズンだったが、最後に意地を見せられるような試合ができたらいい」。4番落合の背中を見て育った松井は、たとえ消化試合でも最後まで主軸の責務を全うする。

 

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