東京中日スポーツ 55周年企画
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【プロ野球】阪神・城島 Vあきらめん 「食らいついていく!」2010年9月18日 紙面から 巨人、中日と続く18日からの勝負の6連戦。決戦を翌日に控え、大阪へ帰るため混雑する新横浜駅に姿を見せた阪神の真弓明信監督(57)は、毅然(きぜん)とした態度で力強く言った。 「一戦一戦やっていくだけ。星勘定をしても仕方がない。やるしかないんだから」。一戦必勝。そしてその先にあるのが6戦全勝−。試合後を除き口数が減っていたが指揮官が一変した。勝負どころととらえ、気合十分の証しと思われる。 首位中日とのゲーム差は2・5。優勝マジック点灯間近まで迫ったのも昔の話で、今は追う立場だ。3位の巨人ともゲーム差なし。まずは本拠地でのサバイバルマッチを制し、1勝8敗と鬼門のナゴヤドームに乗り込む。そこで昇竜をたたかなければ、道は開けない。 城島が「ここで頑張らないといつ頑張る。ウチは追いかける立場だから食らい付いていく」と言うように、6連戦の結果で流れは変わる。実際、阪神が巨人に3連勝、中日が3連敗、2敗1分けなら、優勝マジックが点灯する。一方で阪神5連敗、中日5連勝でV逸も決まる。まさに天と地の境目に立っている。 「今までやってきた野球をやるだけ。今さら変えられない」と真弓監督。今季の阪神の野球といえば、12球団ナンバーワンの打率、総得点が示すようにかつてのダイナマイト打線をほうふつとさせる破壊力で打ち勝ってきた。猛打爆発すれば、Vロードは再び見えてくる。 (島田明)
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