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【プロ野球】

巨人・原監督”先発隠し”

2010年9月18日 紙面から

 なりふり構っていられない。三つどもえの優勝戦線生き残りをかけた甲子園決戦を前に、王者巨人が17日、“先発隠し”に出た。18日からの阪神3連戦で先発が予想されるゴンザレス、藤井が大阪への移動を前に、川崎市のジャイアンツ球場で同じメニューの調整。右ひじ痛再発からの復帰間近のグライシンガーもブルペン入りした。

 突然の煙幕だった。前日までの調整では18日にゴンザレス、19日に藤井の先発が有力だったが、この日は2人が寄り添うように行動。虎の幻惑を意図しているとしか思えない動きを見せた。練習後もゴンザレスは「ようやく最高の状態がこの時期にきた」と気合満点。登板可能だった16日のヤクルト戦を飛ばして阪神戦まで待機した藤井も「日本ハム時代も2軍に落ちたり、登板間隔が空いたりしたので、調整はうまい方だと思う」と決意を見せた。

 さらに、20日の先発候補も分かりにくくした。中4日となる内海、中5日の朝井が遠征に参加、グライシンガーもブルペン入りで“スタンバイOK”の構えを見せた。まさに総キャストの陽動作戦を仕掛けたわけだが不安もある。普段と違う調整でリズムを狂わせる投手も少なくない。いずれにしろ、逆転優勝に向けもう負けるわけにはいかない。決意を胸に、チームは夕刻、大阪に向かった。 (井上学)

 

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