柔道女子63キロ級で04年アテネ、08年北京で五輪2連覇を達成した谷本歩実(29)=コマツ=が現役引退することが17日、分かった。今後は指導者を目指す。
全日本柔道連盟・吉村和郎強化委員長によると、15日に谷本から「中途半端な気持ちで柔道を続けるよりも、区切りをつけたい」と引退意思を伝えられた。全柔連の強化指定も辞退。21日に正式発表される。
愛知県出身。ここ数年は腰やひざのけがに悩まされ、昨年4月に古傷の右ひざを手術して戦列を離れた。谷本が不在の間、63キロ級では上野順恵(三井住友海上)が世界選手権で昨年に続いて先の東京大会も制した。
(2010年9月17日)