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白鵬ついに53連勝!千代の富士に並んだ

秋場所6日目、はたき込みで琴奨菊を下した白鵬
秋場所6日目、はたき込みで琴奨菊を下した白鵬
Photo By スポニチ

 横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が、ついにウルフに肩を並べた。大相撲秋場所6日目は17日、東京・両国国技館で行われ、白鵬は琴奨菊を冷静にはたき込んで、初場所14日目から続く連勝記録を「53」に伸ばした。これで、千代の富士(元横綱・現九重親方)が1988年に達成した昭和以降では史上2位となる連勝記録に並び、史上1位の双葉山の69連勝にもあと16勝とカウントダウン態勢に入った。7日目は昭和以降の単独2位となる54連勝を懸け、小結・稀勢の里と対戦する。 【取組結果

 22年の時を超えて、白鵬が千代の富士の記録に追いついた。昭和末期を彩った大横綱に肩を並べ、記録に対する重圧感から少しだけ解放された白鵬は「場所前からの一番近い目標が53だった。それに並んだというのはうれしい」と穏やかな笑みをこぼした。

 横綱が醸し出す存在感で、午後5時55分の両国国技館は緊迫感であふれた。注目の立ち合いは、右の張り差しで琴奨菊の出足を止めた。その後、とっさに体を開いて、タイミング良くはたき込み。「緊張感はありました。自分の責任を感じて。もともと負けられない地位、それだけ考えて臨みました」。一人横綱として野球賭博問題が取りざたされた名古屋場所を乗り越えた強さは、偉大な記録を目の前にしても揺らぐことはなかった。

 02年のことだ。三段目で体重も100キロに満たなかった17歳の白鵬は、小さくても屈強な体で優勝31回を重ねた千代の富士のビデオに目を奪われた。「自分はやせていて、立ち合いで頭から当たっていた。でもビデオを見て、無理に頭から行く必要ないと気づき、肩や胸で行くようになった」。ここから右四つを得意とする白鵬の出世街道がスタートした。

 だが、05年名古屋場所で左足首を痛め、初めてのスランプを味わった。秋場所で何とか勝ち越し、九州場所では前頭から三役に復帰したが納得のいく相撲ができない。そこで救いの手を伸ばしてくれたのが、元千代の富士の九重親方だった。「自分と同じ右四つだから、体を大きくして、もっと力をつければ、凄い横綱になれるよ」。その言葉を素直に受け止め、当時130キロ台だった体重を1年後には150キロ近くまで増やした。相撲に安定感が備わり、その2年後には一気に横綱まで昇進した。

 「偉大な人たちを尊敬しながらやってきました。これからもやっていきたい」。千代の富士だけでなく、双葉山、大鵬、北の湖、貴乃花…過去に10回以上優勝している大横綱の取組などのDVDはすべて見て、研究を重ねた。千代の富士の取組からは「前まわしの取り方」を参考にしたという。角界の先人たちのエキスを集約した結果が、53連勝という偉業につながった。

 千代の富士に並び、その先には“昭和の大横綱”と呼ばれた双葉山の69連勝しかない。双葉山は白鵬が最も尊敬している力士で、夢の中で相撲を取ったこともあるという。次なるターゲットを「まずは60にしときましょう」とした白鵬だが、69連勝に向けては「1つ並んだので気楽にいけるかな」と自信ものぞかせた。残り16勝。夢にまで見た双葉山が白鵬の視界に入ってきた。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年09月18日 ]

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