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紛糾予感 菅・小沢会談たった9分

 民主党代表選を制した菅直人首相(63)は15日、党役員人事などの構想を練るため、党代表経験者ら13人と相次いで会談した。しかし小沢一郎前幹事長(68)との会談は、たった9分で終了。人事最大の焦点は、小沢氏の処遇と「脱小沢」を継続するかだが、菅-小沢会談は具体的な協議にならず、総理と“最強の一兵卒”の静かなせめぎ合いに終わった。「小沢度」が注目される幹事長人事も、結論が持ち越された。民主党で、ノーサイドのホイッスルは本当に鳴るのか。

 菅氏はこの日午後、民主党本部で小沢氏の訪問を受けた。前原誠司国交相、岡田克也外相、鳩山由紀夫前首相の代表経験者と会談した後で、トリが小沢氏。人事構想を練る中、意見を聞きたいと菅氏側が呼び掛けた。激戦を戦った小沢氏との直接会談は、告示前日の8月31日以来だ。

 午後3時55分、1階からエレベーターに乗り、報道陣がいる通路を通って菅氏が待つ8階の部屋に入った小沢氏。ほどなくして部屋を出ると、入った時とは別の出入り口を使い、1階に降りた。その間わずか9分。あっけないほど短く、小沢氏は無言のまま車に乗って党本部を後にした。

 首相動静をみると、この日菅氏が会った代表や幹事長経験者、ベテラン議員のうち、小沢氏との会談時間は極めて短かった。会談の中身について、両氏周辺からは「人事の提案など、具体的な話はしなかった」との見方が強い。小沢氏は「人事は代表の専権事項だ」という考えを伝えたとされ、菅氏も挙党態勢に協力を求めて終わったとみる向きが多く、事実上の「セレモニー」だったようだ。

 菅氏にとって、小沢氏の処遇は幹事長職とともに人事最大の焦点。6月に代表に就任した際、ノーサイドと言いながら仙谷由人官房長官-枝野幸男幹事長の「脱小沢」ツートップを起用し、小沢氏や同氏支持議員を怒らせた。ただ今回の代表選、小沢氏は国会議員200人の支持を得た。そのまま「脱」の対象とするのか、方針を変えるのか。「脱小沢」なら「親小沢」の反発を招き、「親小沢」にかじを切れば「脱小沢」の反発は必至だ。前回に比べて格段に難しい判断を迫られている。

 小沢氏は14日、「一兵卒として、民主党政権のため頑張りたい」と述べたが、単なる「一兵卒」ではないことは菅氏自身が、よく分かっている。小沢氏に先立ち菅氏と会談した渡部恒三・元衆院副議長は報道陣に「小沢君の『一兵卒』という言葉を信じる。役職を与えて懐柔するなんて、はなはだ失礼だ」とけん制した。

 菅氏がこの日夜までに会談した相手は、主だった人物だけで13人。小沢氏の盟友・輿石東参院議員会長とは2度顔を合わせ、夜には約1時間半、食事をしながら話し合った。自身の今後も左右する人事案で菅氏は小沢氏を取り込むのか、それともこれまで同様に突き放すのか。【中山知子】

 [2010年9月16日8時7分 紙面から]


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