米国のボストン沖で漁獲された大型のクロマグロが、国内の魚市場に大挙して押し寄せている。数年ぶりの豊漁に記録的な円高も重なり、日本向けの輸出が活発化。青森・大間産などの上質な国産クロマグロに劣らぬ魚も多く、人気を集めている。
東京・築地市場(中央区)の生鮮マグロ売り場ではこの夏以降、1匹200キロ近い巨大なボストン産クロマグロが国産を押しのけて、ずらりと並ぶ姿が目立っている。漁期入りした8月の入荷は計220匹で、昨年に比べ7割増。盛漁期に入った9月は17日までで235匹と昨年の5倍以上に達した。
卸値は1キロ当たり4000円前後でほぼ昨年並み。今年は豊富な入荷を示すボストン産だが、「高水温の影響で脂の乗りが薄い国産より、総じて評価が高い」と築地の卸会社。東京都内のあるすし店は「上質な津軽海峡産の代用として十分使える」と指名買いしている。
豊漁でも、現地では資源保護の観点から一本釣りやはえ縄漁など、操業効率が低く手間のかかる漁法を優先。魚群を一網打尽にする巻き網漁などは控えている。それでも、「米国内だけではとても消費できない数量」(輸入業者)が連日水揚げされ、空輸運賃などのコストを差し引いても円高の恩恵で利益が出る日本向け輸出が「バブル期を思わせるほど過熱している」(同)という。
今年3月、ボストン産などの大西洋クロマグロは、資源の悪化を理由に国際取引の禁止案が議論されたばかり。マグロを扱う関係者からは「これだけ豊漁なのに、危うくシーラカンスのような絶滅危惧(きぐ)種にされるところだった。資源量の判断が間違っていたのでは」(築地の仲卸業者)との声も上がっている。(2010/09/18-08:51)
米国産クロマグロが大量入荷=豊漁、円高が追い風−築地市場
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