コンビニ強殺犯、ホテルで宿泊繰り返す　捜査本部、取り調べには淡々と

　大野市のコンビニ店で起きた強盗殺人事件で、強盗殺人容疑で逮捕された愛媛県今治市生まれ、元暴力団員河合英二容疑者（４５）の本格的な取り調べが５日午後、大野署で始まった。県警捜査本部によると、同容疑者は取り調べに素直に応じ、淡々と犯行を認めているが、反省の言葉はないという。

　捜査本部によると、河合容疑者は４日の逮捕時、数万円を所持していた。逃走中は主に鉄道で移動し、ホテルでの宿泊を繰り返していた。中国地方のパチンコ店での目撃情報もあった。

　河合容疑者は事件の１２日前の８月１５日、県内にいたことがタクシー運転手の話などから分かっている。同日未明、永平寺町内で河合容疑者の車のバッテリーが上がり、ブースターケーブルで充電してもらうためタクシーを呼んだが、所持金が３０００円しかなく、その場では料金が支払えなかったという。捜査本部は金目当ての犯行とみており、詳しい動機を調べている。