神奈川県警横浜水上署は16日、コカインを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで東京都武蔵野市吉祥寺南町、タレント田代まさし(本名・田代政)容疑者(54)を現行犯逮捕した。同署によると、「間違いない」と容疑を認めている。田代容疑者が薬物をめぐり逮捕されたのは3度目。8月には俳優の清水健太郎被告(57)=覚せい剤取締法違反容疑(使用)で起訴=が同様に4度目の逮捕をされており、薬物事件の再犯率の高さがあらためてクローズアップされた格好だ。
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田代容疑者の逮捕容疑は16日午前1時40分ごろ、横浜市中区新港1丁目の「赤レンガパーク」駐車場内で、コカインが入ったポリ袋2つを所持していた疑い。財布からストローとライターが見つかり、水上署は薬物の吸引道具とみて調べている。コカインはポケットティッシュのカバーに入れ、ズボンとベルトの間に挟んだ状態で隠していたという。
一緒にいた神奈川県厚木市、美容室経営荒井千恵子容疑者(50)も任意同行に応じ、同署で所持していた覚せい剤を差し出したため、覚せい剤取締法違反容疑で現行犯逮捕した。
同署によると、田代容疑者は荒井容疑者との関係について「スタイリストをやってもらったり、長い付き合い」とし、逮捕された現場については「デートしに来た。夜景を見ながら将来の仕事の相談をしていた」と話しているという。
また、所持したコカインについて、田代容疑者は「3カ月半前に知り合ったディスクジョッキーから買った」と供述。一方の荒井容疑者は「田代に薬を渡したのは自分だ」とし、供述内容は食い違っている。
田代容疑者は身障者用の駐車場に止めたBMWの車内にいたところ、11月に横浜市で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の応援警備に来ていた福岡県警本部の警察官から職務質問を受けた。その際、田代容疑者はおどおどして手が震えていたという。
職業を問われ「タレント」と答えたが、警察官がすぐに田代容疑者と分からないほど、やつれた風ぼうだった。
東京都武蔵野市の田代容疑者の自宅マンションでは16日夕、家宅捜索が行われた。
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