活動休止中の韓国の人気5人組グループ・東方神起のジェジュン(24)、ジュンス(23)、ユチョン(24)の3人が、日本での活動を停止することが16日、分かった。日本でのマネジメントを担当するエイベックスが発表した。同社は、3人の活動のため設立された事務所と契約を結んでいたが、幹部に韓国の“黒い人脈”が含まれていたことが判明。公式HPで「コンプライアンス重視の経営方針」とし、苦渋の決断を説明した。訴訟問題に端を発した泥沼劇は出口が見えない状況だ。
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新ユニット「JUNSU/JEJUNG/YUCHUN」(以下、JJYと略)として本格化させた3人の活動が、早くも暗礁に乗り上げた。
JJYの3人は、昨年7月末に所属事務所「SMエンターテインメント」に専属契約の効力停止を求めてソウル中央地裁に提訴。専属契約の効力を一部停止する決定を受け、昨年末に東方神起以外の、3人の独自活動を行うための事務所「C‐JeS社」を立ち上げたが、代表理事A氏の経歴をエイベックス側は問題視した。
韓国芸能界に詳しい関係者によると、A氏は韓国の人気俳優クォン・サンウ(34)のマネジャーを2年間、務めていたが、その後にサンウを恐喝して07年2月に逮捕。懲役8月の刑に服した。サンウを脅す際には、韓国の2大暴力団組織の幹部とされる父の名もちらつかせたという。
この事件でA氏は韓国で悪名が知られていた。日本で5月にジュンスがソロシングルを出した際、CDに「C‐JeS社」のクレジットがあったことからファンが騒ぎ始めた。「A氏から3人を守って」などと1日約200件ものメッセージを受け、エイベックスはA氏の過去を調査した結果、「クロ」と断定した。
その後もエイベックスはA氏と手を切るよう3人と話し合ったが、3人のA氏への信頼は絶大だったという。8日発売のJJYとしてのデビューアルバム「The...」はオリコン初登場1位を獲得するなど“ドル箱”だったが、同社は“黒い人脈”とつながったまま、3人の日本での活動の支援はできないと今回の措置を決めた。
なお、東方神起の残りのメンバー・ユンホ(24)、チャンミン(22)については引き続き同社がマネジメントしていく。
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