会見中に亡きマネジャーとの思い出話に涙を見せたムクリス=東京・五反田のワタナベジム
「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ」(20日、さいたまCA)
挑戦者のロイ・ムクリス(インドネシア)が16日、東京・五反田のワタナベジムで公開練習を行い、亡きマネジャーにベルト奪取を誓った。今年7月にマネジャーのテムジン氏がB型肝炎で死去。悲願の世界戦直前の悲劇だった。ムクリスは「亡くなったマネジャーとインドネシア国民に、ベルトを取って誇りを見せたい。必ずチャンピオンになる」と、会見中にひざまずき涙を見せた。
会見にはテムジン氏の夫人のアンナさんが出席。「夫はムクリスを大変かわいがっていたし、大きな期待をしていた。亡くなった夫のためにも世界チャンピオンになってほしい」と涙ぐんだ。初めての海外での試合が初の世界戦となり重圧がかかるが、ムクリスは「問題は何もない。ベルトをインドネシアに持って帰る」と意気込みを見せた。
(2010年9月16日)