再起戦で世界王座挑戦が決まった長谷川穂積
ボクシングのWBC世界バンタム級前王者・長谷川穂積(29)=真正=が、11月26日にWBC世界フェザー級王座決定戦に臨むことが15日、分かった。相手は同級1位ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)で、長谷川はWBCの最新ランキング(11日発表)で同級2位にランクされている。4月に11度目の防衛戦で敗れた再起戦が、いきなり2階級制覇のかかる大一番となる。
陥落直後、王座を奪われたフェルナンド・モンティエル(メキシコ)との再戦を熱望していたが、進めてきた交渉が決裂。最近になって2階級上のフェザー級で再起することを決意した。
WBCに転級を申請してチャンスを模索していたところ、長谷川陣営にWBCから王座決定戦出場の打診があった。現フェザー級王者のエリオ・ロハス(ドミニカ共和国)がけがのため防衛戦を行えないためだ。
試合は日本(場所は未定)で行われ、粟生隆寛(帝拳)が出場するWBC世界Sフェザー級王座決定戦と同時開催される。長谷川はV11戦で右あごを骨折したが、6月からジムワークを再開。今月初めには千葉県成田市内で走り込み合宿を行うなど、試合へ向け順調に調整を進めている。
真正ジム・山下正人会長は「フェザー級に上げる。モンティエルとの再戦は、向こうが階級を上げない限りない」と話した。
(2010年9月18日)