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【社会】

エアダスター×シュレッダー=危険 都内で火災7件

2010年9月9日 夕刊

実験で火を上げるシュレッダー

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 パソコンのほこりを風圧で吹き飛ばす「エアダスター」と呼ばれる可燃性ガスのスプレー缶をシュレッダーなどの掃除に使い、引火した火災が二〇〇七年以降七件発生し、八人がけがをしていたことが、東京消防庁のまとめで分かった。

 同庁によると、エアダスターで使用されているガスは一般的に可燃性で空気より重い。このため、シュレッダーなど気密性の高い機械に使用すると、シュレッダーの内部にガスがたまり、電源を入れた際にモーターから出る火花から引火する危険性がある。

 同庁のまとめによると、今年に入り、同様の火災は都内で二件起き、二人がやけどで軽傷を負った。

 東京都新宿区内の事務所では四月、女性事務員がシュレッダーの紙詰まりを掃除するためにエアダスターを使用。電源を入れたところ、「バン」という音とともに炎が上がり、女性は右手にやけどを負い、スカートと毛髪の一部が燃えた。

 同庁は「エアダスターが可燃性ガスであることを知らずに使用している人が多い。シュレッダーに限らず、モーターを使用している機器には使わないでほしい」と注意を呼び掛けている。

 

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