白鵬、千代の富士に並んだ！５３連勝…大相撲６日目

琴奨菊をはたき込みで下し、千代の富士の連勝記録５３に並んだ横綱・白鵬

　◆大相撲秋場所６日目　○白鵬（はたき込み）琴奨菊●（１７日・両国国技館）　横綱・白鵬が結びの一番で、平幕の琴奨菊をはたき込みで下して５３連勝とし、千代の富士（現九重親方）が１９８８年につくった昭和以降２位の連勝記録に並んだ。同１位は３６～３９年にかけて達成した双葉山の６９連勝。

　白鵬は１月の初場所１４日目から負けなし。７月の名古屋場所では大鵬の４５連勝を抜き、史上初めて３場所連続の１５戦全勝優勝を果たした。今場所は自身初の４場所連続となる１６度目の優勝を目指している。

　横綱・白鵬「場所前から一番近い目標が５３連勝だった。それに並んだのはうれしい。若干、緊張感があったけど、流れの中で勝てた。九重親方（元千代の富士）にはいろいろアドバイスをもらった。これであしたから気楽にいける。次の目標は６０にしておきましょう」

　九重親方（元横綱・千代の富士）「立派の一言だ。白鵬はどっしりしているし、いい内容の相撲を取っている。大に近い横綱になってきた。まだまだ連勝は続くだろうし、ここまで来たら（５３連勝を）超えてほしい」

　貴乃花親方（元横綱）「万全で、言うことないと思います。気持ちも充実して、心身ともにかみ合っているんでしょう。（連勝記録を）できる限り伸ばしてもらいたい」

　放駒理事長（元大関・魁傑）「３場所以上も体調と精神力を維持するのは大変なこと。こうなったら、どこまで記録を伸ばすのか、それと同時に誰が土をつけるのか大いに興味ある」

　鶴田卓彦・横綱審議委員会委員長「一人横綱として、相撲界全体を引っ張っていく気持ちで頑張っている姿は敬服に値します。千代の富士の記録を超えた場合は、横審として顕彰を含めて考えています」

　◆白鵬　翔（はくほう・しょう＝本名ムンフバト・ダバジャルガル）東横綱、モンゴル・ウランバートル出身、宮城野部屋。父のジジド・ムンフバト氏は６８年メキシコ五輪レスリング銀メダリストで、モンゴル相撲の元横綱。０１年春場所初土俵。０７年夏場所後に横綱昇進。優勝１５回、殊勲賞３回、敢闘賞１回、技能賞２回。得意は右四つ、寄り、上手投げ。１９２センチ、１４９キロ。２５歳。