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懸念の「予断」影響なし…裁判員「報道の影響なかった」

 有罪か一部無罪か、そして「報道が裁判員に与える影響」も注目された元俳優押尾学被告(32)の裁判員裁判。昨年8月の逮捕から公判まであらゆる形で報じられ、予断や偏見がまじったセンセーショナルな表現もあった。しかし17日の判決内容と、裁判員、補充裁判員全員が臨んだ記者会見は、冷静さが目立った。

 裁判員は男性4人、女性2人。補充裁判員は男性3人。会見では「報道の影響はなかった」「事実だけで判断した」と口をそろえた。先入観があったという30代の会社員男性も「やっているうちに意識しなくなった」。

 補充裁判員だった50代の自営業男性は「居酒屋で、みんな事実と違うことを言っているなと感じて腹の中で笑った」と打ち明けた。

 判決は、被告や証人の供述の信用性についてイメージに流されず、それぞれの背景や供述に至った経緯などを詳細に検討。現場の状況などほかの証拠に照らして事実を認定した。評議で山口裕之裁判長は「証拠と法廷だけを見て」と裁判員に語り掛けたという。

 各地の判決後の記者会見で「証拠だけで判断した」と答える裁判員経験者は多い。被害者2人の強盗殺人事件で注目された2〜3月の鳥取地裁の裁判員裁判を経験した男性も報道の影響を否定。

 この男性は「(裁判員である)僕らは事件について全部知っている。報道をあらためて知る必要はない」と理由を述べていた。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年09月17日 19:39 ]

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