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指導力不足露呈…やっと決まった「岡田幹事長」

民主党幹事長への起用が決まり、記者の質問に答える岡田外相
民主党幹事長への起用が決まり、記者の質問に答える岡田外相
Photo By 共同

 菅直人首相は16日、退任する民主党の枝野幸男幹事長の後任に岡田克也外相(57)の起用を決めた。代表選で戦った小沢一郎前幹事長に配慮して調整を続けたが、当初目指した15日決着からずれ込み、早速、指導力不足を露呈した。小沢氏には代表代行就任を打診し、枝野氏は幹事長代理に充てる方針。問題が山積する外相の後任も焦点だ。17日に内閣改造を行う。

 首相は16日夕、官邸で岡田氏に幹事長就任を要請。岡田氏は会談後、記者団に「外務省の皆さまには申し訳ないが政権交代を進めるためには必要だ。天命だ」と述べた。

 幹事長ポストをめぐっては当初、15日決着を目指したが、小沢氏に配慮し中間派議員の起用を模索。旧民社党系グループの川端達夫文部科学相に非公式に打診したが不調に終わり、参院議員の北沢俊美防衛相を充てる案も本格化しなかった。

 新幹事長は「ねじれ国会」対応や党内最大グループの小沢氏側との融和など重責を担うため、「誰もやりたがらない」(永田町関係者)。岡田氏も当初は外相続投を希望し固辞したため、首相は岡田氏に近い藤井裕久元財務相を官邸に呼び、ようやく説得に成功した。

 岡田氏については、党代表などを歴任した経験やクリーンなイメージを重視。一方、小沢氏の「政治とカネ」問題に厳しい発言を繰り返し、党内融和にマイナスとの見方もある。岡田氏は、小沢氏側との関係について「適材適所でやるのは当然だ」と表明した。

 小沢氏と、代表選で小沢氏を支持した輿石東参院議員会長にはそれぞれ代表代行就任を打診。実権を伴わないポストだが、挙党一致をアピールする狙い。小沢氏周辺は就任を受諾するとの見方を示したが、輿石氏は慎重姿勢だ。参院選大敗の責任を取る形で退任する枝野氏は幹事長代理に充てる方針で、党内の人材難を浮き彫りにしている。

 外相の後任も焦点。米軍普天間飛行場移設問題を抱え、尖閣諸島周辺で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した事件をめぐり日中関係も緊張し、問題が山積。前原誠司国土交通相や鳩山由紀夫前首相が取りざたされるが、鳩山氏は首相時代に普天間問題をめぐって迷走を重ね、外務省関係者らは懸念を示している。

 玄葉光一郎政調会長は国家戦略担当相兼務で続投させ、国対委員長に鉢呂吉雄衆院厚生労働委員長を起用。前鳥取県知事の片山善博慶大教授を総務相に登用し、岡崎トミ子参院議員の入閣も有力だ。新役員は17日午前の衆参両院議員総会で了承され、午後に内閣改造を断行する。

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