社会

北へ不正輸出で有罪判決
(山口県)
北朝鮮に化粧品などを不正に輸出したとして下関市の貿易会社と役員の女が外国為替法違反などの罪に問われている事件の判決公判が16日山口地方裁判所で開かれ、会社に罰金100万円、役員の女に懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。判決を受けたのは下関市東大和町の貿易会社=慶南商事と役員で韓国籍の金澤由起子こと、チョン・ユギジャ被告56歳だ。判決によるとチョン被告は去年5月、ぜいたく品として北朝鮮に輸出が禁止されていたファンデーションを含む日用雑貨などおよそ434万円分を中国に輸出するとした虚偽の申告を税関にして北朝鮮に輸出したとされている。山口地裁で開かれた判決公判で向野剛裁判長は「架空契約書を作るなど犯行は計画的で巧妙かつ悪質」としながらも「犯行を認め、反省の弁を述べている」として慶南商事に罰金100万円、チョン被告に懲役1年6ヶ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。検察側は会社に罰金100万円、チョン被告に懲役1年6ヶ月を求刑していた。弁護側は、控訴しない方針だ。
[ 9/16 20:11 山口放送]