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【芸能・社会】

東方神起の3人 日本での活動休止 韓国マネジメント会社代表が服役

2010年9月17日 紙面から

5人グループ「東方神起」の(左から)ジュンス、ジェジュン、ユチョン。3人ユニットとして日本でライブも行ったが活動休止に

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 韓国の人気5人組「東方神起」で、ジュンス(23)、ジェジュン(24)、ユチョン(24)のメンバー3人の日本での活動を当分の間、休止することを、日本でマネジメントを手掛けるエイベックスが16日、発表した。

 3人のマネジメントを手掛ける韓国法人「C−JeSエンターテインメント」の代表者が、暴力団幹部の経歴を持つ父親の威力を背景にして、アーティストを恐喝し、強要罪で実刑判決を受け、服役していたことが分かったため。

 エイベックスは「現時点での暴力団との関係こそ明らかではないが、企業倫理の重視、法令遵守の経営方針から、3人の活動をマネジメントすべきではないと判断した」と説明している。

 3人は昨年7月、韓国の所属事務所「SMエンターテインメント」に対し、13年という専属契約期間の長さや、収益の搾取など契約内容が不公正−として、契約効力を停止する仮処分をソウル地裁に申請。同10月、「公序良俗に反する規定がある」として一部が受理され、自由な芸能活動が認められたことから、3人は「C−JeSエンターテインメント」に移籍した。これに伴い、エイベックスも3人については「C−JeS」との契約で扱っていた。

 「C−JeS」代表者は、2003年5月から2年間、韓国の人気俳優クォン・サンウ(34)のマネジメントを手がけたが、06年、サンウに対し「専属契約しないと、お前に不都合なことをいろいろとマスコミに暴露してやる」と脅迫。強要罪に問われ、8カ月服役した。

 エイベックスには、東方神起ファンからの情報が日に200件も寄せられ、そうした情報や報道などをもとに事実関係を調査したところ、今回、事実だと判明した。今年7月、「C−JeS」のユチョンのマネジャーが暴行事件で書類送検されたことも分かった。

 一方、3人と「SMエンターテインメント」との法廷での争いは泥沼化し、現在も継続中。年内にも一定の判断が示されるとみられるが、SM側の主張が重視される可能性も高まっている。

 エイベックスは「係争中の3人の専属契約確認訴訟の進展により、(現時点での)彼らとの専属契約自体がそもそも無効とされる可能性も高まってきた」と付け加えた。

 同社によると、すでに予定されている商品の発売や、継続中のサービス(壁紙など有料コンテンツ)については現時点で変更はない。また、「SM」側のマネジメントによる「東方神起」5人としての専属契約にも変更はない。3人とも接触しており、「東方神起のアーティスト活動が再開できるよう、今後も全力を尽くしてまいります」としている。

 【これまでの騒動】東方神起は05年4月に日本デビューし、08年にはオリコンのシングルチャートで4作連続1位を獲得。だがジェジュンら3人と「SMエンターテインメント」との法廷での争いにより、グループに亀裂が入り、「東方神起」としての日本での活動も、今年4月に休止された。

 日本で5人そろったのは、昨年末のNHK「紅白歌合戦」、今年元日のTBS系「CDTVスペシャルライブ」が最後。ユンホ(24)、チャンミン(22)は従来通り「SM」のもとにいながら、5人はそれぞれ個別に活動を展開。

 3人は6月と8月に日本でライブを行い、今月、ミニアルバムやライブDVDが発売された。3人での日本での最後のステージは8月29日、東京・調布の味の素スタジアムで開かれた野外ライブツアー「a−nation」最終公演。

 

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