フォーメーション練習で、攻撃的MFに入った小川=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(伊東朋子撮影)
|
 |
名古屋グランパスは16日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、18日の横浜M戦(瑞穂陸)に向けて練習した。MF中村とMFダニルソンの出場停止で、攻撃的MFとして先発出場が濃厚なMF小川佳純(26)は、運動量豊富なプレーで、攻守でチームに貢献する。
雨が激しく降る中、約30分続いたフォーメーション練習で、小川は攻撃的MFのポジションに入った。アンカー(中盤の底)のMF三都主や左FW玉田らとパス交換をしながら連係を確認した。
W杯によるリーグ中断後、小川は、7試合連続で先発を外れた。金崎の出場停止で、G大阪戦(8月22日、瑞穂陸)は8試合ぶりに右FWで先発した。今回は中盤2選手の出場停止で訪れた機会。「どのポジションで、どう(先発か途中か)出るか分からないが、準備はできている」と、3試合ぶりの先発出場のチャンスに意欲を燃やしている。
首位を走るグランパスは現在3連勝中。対する横浜Mも同じく3連勝で乗り込んでくる。小川は、「簡単に勝てる相手ではないが、ウチもいい流れできている。ホームだということを意識して戦いたい」と、地元の声援の後押しにも期待した。
一昨年、11得点を挙げた小川は今季、いまだ無得点ともがいている。ただ、横浜M戦では、昨年4月26日、同じ瑞穂陸上競技場での対戦で、直接FKで芸術的な決勝ゴールを決めている。
「得点でチームに貢献するのが1番だが、試合の状況もある。守備が安定していることが好調の要因なので、守備でも貢献したい」。チームのために何ができるかということを第一に考える。
首位や2位との勝ち点差は、今は意識していないという。ただ、これまでになかった優勝のチャンスだという実感はある。「チャンスをモノにしたい気持ちはすごく強い。サブにいるからといって腐っている場合じゃない」。優勝という目標に向かって一丸となっているチームに、背番号「10」が乗り遅れるわけにはいかない。 (伊東朋子)
この記事を印刷する