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【プロ野球】

ラミちゃんメークミスミス 拙守響いて巨人3位転落

2010年9月17日 紙面から

ヤクルト−巨人 5回裏無死一、二塁、落球に続き、デントナの打球にグラブを出すがバンザイ…。適時打にしてしまった左翼手ラミレス=神宮球場で

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◆ヤクルト6−4巨人

 巨人の連勝が“メークミスミス”で止まった。ラミレスが5回の守備で落球、バンザイとお粗末プレーを連発。勝敗を決する決定的な3点を失うことになり、「守備が足を引っ張ってしまった」と原監督もタメ息。5連勝で燃え上がっていた竜追撃ムードに水を差してしまった。

 この日、ヤクルトは奇跡のCS進出の合言葉となっている「メイクミルミル」のボードを観客に配布。5回終了時の一斉掲示に備え始めたところで、ラミレスの悲劇が幕を開けた。無死一塁から畠山の左中間の飛球をポロリ。続くデントナの打球にはバンザイ(記録は安打)。ともに普通の外野手なら守備範囲だっただけに、いつもは陽気なラミレスも「あの失策は勝敗に影響するプレーだった。自分の責任」と肩を落とした。

 巨人のミスはこれだけではない。投手陣は今季ワーストの10四死球を与えた。6回には3番手の星野が投手の石川に四球を与えた後に宮本に2ランを被弾した。8回に小笠原とラミレスの連続適時打と阿部の41号2ランで4点を奪っただけに、中盤の5失点が大きく響いた。

 2カード連続の3連勝で、勢いをつけ甲子園(阪神戦)に乗り込みたかった原監督は勝負手を打った。先発はオリックス時代の昨年10月9日以来となる高木を奇襲起用。雨脚が強くなった4回の守備では2死走者なし、田中にフルカウントとなったところで審判団にマウンドの状態確認を求め、投手不利の場面で30分の中断を勝ち取った。

 しかし、指揮官の執念も勝利には結びつかなかった。首位中日が敗れただけに、なおさら1敗の重みが増す。ミス連発で痛い星を落とし、3位に逆戻り。逆襲ムードに水を差してしまった。 

  (井上学)

 

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