巻きずし、キムチ、ビビンバ、ナムル、塩ホルモン……。35種に上る商品はすべて井野敏子さん(65)が母や義母から受け継いだ韓国の家庭の味だ。井野さん自身は京都市生まれの在日コリアン2世。小さい時から食べてきた味を大切にしている。
最近、「井野さんげ韓国風焼肉のたれ」を売り出した。「井野さんげ」は丹後弁で「井野さんのうち」の意味。丹後産のフルーツガーリック(黒ニンニク)を5%配合し、濃厚でまろやかな味に仕上げた。焼きそばや野菜炒めなどさまざまな料理に使え、評判を呼んでいるという。
京丹後市のスーパー「いととめ」などへの卸しが中心だが、小売りもする。京丹後市大宮町河辺428 電話0772・68・0084【塩田敏夫】
毎日新聞 2010年9月7日 地方版