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【経済】

米、7人に1人が貧困 昨年、過去最悪の4356万人

2010年9月17日 夕刊

 【ワシントン=古川雅和】米商務省が十六日に発表した二〇〇九年の家計調査によると、貧困層の人口は四千三百五十六万九千人で前年から三百七十四万人増となり、米国民の七人に一人が貧困の状態にあることが明らかになった。

 貧困者数は一九五九年の調査開始以来、過去最悪。総人口に占める貧困層の割合を示す貧困率は14・3%で〇八年から1・1ポイント悪化し、九四年以来、十五年ぶりの高水準となった。

 貧困層の急増は、景気後退で失業者が増え続け所得が減少したことが最大の理由。米政府などは9%台の高失業率が当面続くと予測しており、さらに貧困層が増える恐れがある。

 米メディアによると、〇九年の貧困層は、四人家族で年間所得が二万一千九百五十四ドル(約百八十六万六千円)以下などと定義している。人種別の貧困率は、黒人が25・8%、ヒスパニックが25・3%で白人の12・3%を大きく上回った。

 〇九年の家計の年間所得(中央値)は四万九千七百七十七ドル(約四百二十三万一千円)で前年比0・7%減。医療保険に加入していない人は五千六十七万四千人で、同四百三十三万五千人増だった。

 

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