2010年9月17日23時59分
【北京=古谷浩一】宝健日用品有限公司は17日、北京で記者会見を開き、尖閣諸島沖での衝突事件を巡り、日本政府に抗議を示すことが訪日団体旅行取りやめの目的だと強調した。同社が負担するキャンセル料などの費用は2千万元(約2億5千万円)以上になるという。
同社幹部は、逮捕された船長の即時釈放を中国政府が強く求める中での日本旅行について、多くの意見が同社に寄せられたとし、「参加者の(日本での)安全や感情の問題も考えて取り消した。いかなる政府の圧力もなく、会社自らで決めた」と語った。「中国人の尊厳を守り、日本の行為に抗議する」という。