「だっはっはっは!! そりゃあ災難だったな坊主」
ばしばしと準一の背中を叩きながら豪快に笑うラグナ。広場で焚き火を囲みながらの宴会の席、準一とリースの歓迎の席である。だというのに、主賓の一人である準一の表情は冴えない。むしろ最低といってもいいほどに沈んでいる。フイヤンとの会見の席。リースによって、無理やり祭りでのフイヤンへの挑戦を掲示され、しかもそれが受け入れられてしまったのだから無理もない。
あの後「もし俺が勝ってしまったらどうするんだ」と、当然リースに問いただしたのだが。
「見た感じ、あなたでは勝てないでしょうから問題ないわ」
そう断言された。ボコられてきなさい、つまりそういう事らしい。さらに悪いことに宴会の席に突然フラリと現れたフイヤンが、準一からの挑戦を受けたという事を発表してしまったのである。騒然となる広場、やんややんやと持ち上げられて、もはや逃げることは敵わない状況にまで追い込まれてしまっていた。半ば自棄になりながら酒をあおる。
飲まなきゃやってらんねー状況である。周囲ではどちらが勝つかなどと賭けが行われており、こうしたところはどこの世界でも変わらないらしかった。ちなみに下馬評では互角であり、どうやらふらりと現れた旅人という未知の存在に賭ける人が結構いるらしい。
期待してくれるのはうれしいが、生憎とそれに応えることはできないだろう。全ての元凶であるリースを睨む。
「へぇ、17歳か。思ったよりも若いんだねぇ」
「酷いわ。いくつに見えていたのかしらね」
「おっとっと、こいつは失礼。大人びた話し方をするからね。もちろんそれが悪いっていうんじゃない、どちらかというと素敵だよ。」
若い男がリースに声をかけている。よくもまあ、あのような歯の浮く台詞が飛び出るものだった。
というか、彼女はこの場において大変な人気っぷりである。男共は、まあ準一にも分かるくらい下心全開であるのだが、リースは気にする様子もなくにこやかに対応している。たしかに、ああして華やかに笑うリースの姿はかなり魅力的に映るのだが、彼女の本性を知っているせいかいまいちそういう目では見れない。かたや準一のほうはというと女性達が集まってくるということもなく、傍にはラグナをはじめとするおじさんばかり、べつにちやほやされたい訳ではないのだが、微妙な敗北感を感じる。
救いがあるとすればユーイが酌をしてくれているということか。
「なんだ、連れの子が気になるのかい?」
無意識のうちにリースの姿を目で追っていたらしい。隣で酒を飲んでいたラグナが話しかけてきた。
「そんなんじゃないです・・・・・」
準一からすれば、本当に無意識での行動。多少なり怨念もこもっていたかもしれないが、胸元に輝く銀のペンダントと、銀の髪。焚き火の光で輝くそれらが全体的に黒い服装に良く映えた。そのためか自然と視線が向いてしまうのである。
だがラグナは準一の否定をただの照れ隠しと判断したのかニヤニヤと笑いながら続ける。
「そうかい?あれだけの別嬪さんだ。ともに旅してきたんだろう?浮いた話の一つや二つあってもいいと思うんだがね。」
「・・・・・ともに旅してきたからこそ、ですよ。あいつの性の悪さを知ったらラグナさんだってそんなこと言えなくなると思いますよ。毎度苦労させられる身からすればたまったもんじゃないです。」
まあ、それでもリースの隣にいるのは楽しいとは思う。なんだかくやしいのでそんな思いは絶対に口にはしないのだが。
「恋は障害があるほうが熱く燃え上がるもんだろう。惜しいなぁ、俺が若いときに来てくれてたら絶対にものにしてみせたってのに」
その表情は冗談ではなく本当に残念そうだ、そんなラグナの様子に苦笑しながら準一は口を開く。
「今だって十分お若いじゃないですか、聞きましたよ去年の祭りでの武勇伝。」
ユーイが語ってくれた去年の祭りでの余興、打ちかかってくる10人もの男達をちぎっては投げ、ちぎっては投げ阿鼻叫喚の地獄絵図を作り出していたらしい。そんなラグナよりも強いというフイヤン。正直に言って逃げ出したい。向こうで酔いつぶれて、だらしなく眠る姿からはとても想像できない。
酒にはあまり強くないようだ。
「ハハッ、そう思うかい? おーし、おじさん少し頑張っちゃおうかな」
そう言って腕まくりする、ラグナ。多少酔っているのだろう。しまりのない顔で笑う彼の背後に怒りをあらわに立つ女性の存在に気づかない。そしてふりおろされる拳骨。
「いでっ!?」
「私というものがありながら、なにを寝ぼけたこと言ってるんだい?」
肝っ玉母ちゃん、そんな形容がぴったりな大柄の女性。
「うげっ、クーヤ。」
クーヤと呼ばれたその人物。なんでもラグナの奥さんであるらしい。
「うげっ、じゃないよまったく。 リースちゃんはお客様なんだからね、あんまり失礼なこと考えるんじゃないよ。」
ラグナを正座させるとガミガミと説教し始めるクーヤ。うむ、完全に尻にしかれているご様子。世界を越えても女性が強いということは変わらないらしい。
「アハハ、クーヤおばさん。ラグナさんも本気ではないでしょうから許してあげてください」
今までずっと黙って酌をしてくれていたユーイが苦笑しながらクーヤをなだめている。少しだけ着飾って、薄く化粧を施したユーイは見違えるほどに大人っぽい。最初に姿をみせた時、思わず「お姉さんですか?」と訪ねてしまい、リースに思いっきり呆れられてしまった。
まあ、それくらい綺麗だったということである。
「駄目よ、ユーイ。こういうことはねはっきりと言うべきなんだよ。男ってのは甘やかすとすぐに付け上がるんだから」
「そうなんですか?」
そう言ってこちらを向くユーイ。いや、そんなことを聞かれても男である身からすると返答にこまるのだが。とその瞬間、どんと背中に感じる衝撃。
「そうね、男ってのはそういうものよ。お尻にしいてあげるくらいでちょうどいいの」
「うげっ、リース」
いつのまにやってきたのか、準一の背中に腰掛けるリース。遠くから聞こえてくる男達の残念そうな声、また後でねと手を振る彼女。それだけで、あがる歓声。そんな気もないくせに純情な男心をあまり弄ぶものではないと思う。
「あら、ラグナさんと同じような反応をするのね。尻にしかれてる自覚があるのかしら?」
まったく、これだからいただけない。準一の体勢からは彼女の表情を伺うことはできないが、いつもの意地の悪いにやけ面をしているのだろう。
「ハハハッ。リースちゃんの尻にしかれるのなら本望ってなもんだろうさ。どうだい、いっちょ俺もしいてくれないもんかね?」
クーヤの目があるというのに、ラグナもこりない人である。あっ、後ろでばきばき拳ならしてる。ユーイが懸命に抑えているが、そう長くは持ちそうにない。
「ふふ・・・ お尻は二つもありませんわ。ごめんなさいね」
微笑みながらラグナに返答するリース、準一のことを尻にしく気は満々らしい。
物理的には既にしかれているのだが。
「そいつは残念だなぁ。 まっ、俺はクーヤのでかい尻で我慢するとすらぁ。あいてっ!!」
ついに抑えきれなくなったのか、クーヤの拳骨が炸裂する。大地に伏せるラグナ。かなりいい音がしたが大丈夫なのだろうか。
「・・・・・ラグナさん?えっと・・・・大丈夫ですか?」
ゆさゆさと揺さぶって問いかけるが、反応がない。
「気にする必要ないさ。丈夫なだけが取り柄みたいな男さね。見てなすぐに起き上がってくるから」
言われた通りに、黙って様子を見ているとピクリと指が動き、すぐさま起き上がってくる。さすが、先代族長の肩書きは伊達ではない。
「いつつ・・・・。ったく 何処で間違えちまったんだろうなぁ。これでもクーヤも若けぇころは部族一可憐で美しいって評判だったんだぜ。ユーイみたいに優しい子でなぁ。並み居る男どもを蹴落として、ようやく射止めたってのに」
「だってのに、なんだって言うんだい?」
クーヤさんの瞳が冷たくなっていく、この男懲りるということがないらしい。
「そういえば、ラグナさんたちの馴れ初めって聞いたことがないです。どうして結婚したんですか?」
慌ててフォローにまわるユーイ。
ナイスな判断力。結婚した頃の気持ちを思いださせて仲直りさせようという魂胆だろうか、ぐっと親指を立ててみるのだが。 ・・・・・・通じなかった。深読みしすぎたか。
「お、聞きたいのかい。いいぜ、あんまり人に聞かせたことはないんだけどな。今夜は特別だ。 お前もかまわないだろう?」
そう言って、クーヤに確認をとるラグナ。面白そうな話が聞けそうだと近くにいた若者達も集まってくる。
「聞かせなくても大抵の人間は知ってることさ。すくなくとも私達と同じ世代の人間ならね。あの頃のあんたは格好よかったんだがねぇ」
そういって昔を思いだすかのように瞳をとじるクーヤ。いい思い出なのだろう、その表情は穏やかだ。
「ハッ それはお互い様ってな。まあいい、俺がこいつと初めて話したのはちょうどユーイくらいの頃さ。クーヤが俺の前の族長の娘だってのは、皆も知ってることだろう?綺麗な娘だとは思ってたがその頃は別に興味もなかった。思えばガキだったんだろうさ、女と一緒にいるより男とつるんでるほうが楽しかった」
女性との付き合いにも楽しみはあるものだが、男友達との付き合いにはそれとは違う気安さがある。準一にもラグナの当時の気持ちはなんとなくわかった。
「ふんふん、それで?」
リースが続きを催促する。彼女でもこの手の話には興味があるらしい。女の子は本能レベルでこういう話が好きなのかもしれない。多少大げさな身振りを交えながらラグナが語る。
「祭りがやってきた。 俺は族長になるんだって息巻いて、クーヤの親父さんに挑戦したはいいんだが、ぼろぼろにやられてな。気がついたらこいつの膝の上さ」
その時だそうだ。治療された身体と、優しく微笑みながら膝を貸してくれるクーヤに一発で惚れたのだという。
「それからというものの必死になって鍛錬に明け暮れて、族長の座よりもクーヤが欲しいと何度もお願いしに言ってな。そのたんびに叩きのめされたもんだが・・・・・24になった時だ、俺はもう一度祭りでの戦いに挑んだ。これを最後にクーヤのことは諦めよう、そういう覚悟を持って臨んだ」
「あの頃のあんたは本当に必死だったねぇ。何度も何度も馬鹿みたいにさ」
だがここで一つ疑問に思った事がある。そんなに好きなら普通に交際をもちかければいいのではないだろうか。話しぶりをみるに当時のクーヤもラグナのことは憎からず思っていたようであるし、なぜそこで祭りの戦いへと直結するのかがわからない。
「クーヤの親父さんが呆れるほどに娘を溺愛してたんだよ」
そういうことらしい。いやなことを思いだしたのかラグナが顔をしかめる。
「自分よりも弱い男に娘はわたさん!!ってな。まったく参ったぜ、一族最強の男にんな事いわれたらどうしようもねぇじゃねぇか。 なぁ?」
そう言って男達に同意を促すと、頷いたものたちがちらほらと、彼らの視線の先にはユーイの姿があった。なるほどなと準一は苦笑する。こうして話を聞く男達の中にも、彼女に思いを寄せるものがいるのだろう。フイヤンという壁は果てしなく高そうだ。
「・・・・・・・?」
突然自らに向けられる視線に困惑したように首をかしげるユーイ。可愛らしい仕草だが、これでは彼らもむくわれまい。
「それでもこうして一緒にいて、かつ族長だったということはその最後の勝負に勝った。ということでいいのかしら」
「おいおい、オチを先に言っちゃいけねぇよリースちゃん。こっからが俺の最大の見せ場なんだからよ」
結末を先に言われてしまったラグナがリースを嗜める。リースも悪いと思ったのだろう、素直に謝罪の言葉を口にしていた。
「ハッハッ まあリースちゃんの言う通り俺は晴れて勝負に勝って、族長の座とクーヤを手に入れたってわけだ」
「あの名勝負は今でも語り草よ、夜半に戦い始めて決着がつく頃には空が白み始めていたからな。ラグナの野郎とフイヤンの勝負もすごかったが、俺はあれ以上の試合を見たことがないねぇ」
傍にいたラグナと同世代の男が合いの手をいれる。詳しく聞かせてもらったが本当に激しい戦いだったらしい。最後には互いの武器も折れて使えなくなくなり、血で真っ赤になるまで殴りあったという。
「兄ちゃんの勝負にも期待してるよ、俺はアンタに賭けといたからな。頑張ってくれよ」
そう激励して帰っていくおじさん。宴もたけなわそろそろ酔ってつぶれる人間のほうが多くなってくる。どうにも酒には強いらしい準一なのだが、早いペースでとばしていたためかそろそろ酔いがまわってきていた。
「ところでユーイ、ジュンイチのことはどう思っているんだい?」
ラグナが悪戯っ子のような顔をしてユーイに訊ねる。瞬間ギラリと集まる男達の視線。
「な なんですかいきなり」
突然のラグナの質問にユーイが困惑している。準一も同様だ、突然なにを言い出すのか。
「いや、フイヤンはあの調子だからな。下手したら嫁にいきおくれるぞ」
ユーイ、嫁、という単語が聞こえたのかうなされ始めるフイヤン。ユーイを欲しいなどという男が現れたら一刀両断にされかねない。
「・・・・それとこれとどんな関係があるんでしょうか?」
ラグナを軽くにらみつける。厄介事を運んでくるのはリースだけで十分だ、加えてこの場にいる人間はほとんどが酔っている。不用意な発言をすれば、どのように歪曲されて広められるか分かったものではない、リースもそれが分かっているのか傍観を決め込んでいる。もっとも準一の意思とは正反対の思いからの行動であるのだが。その表情からは、なにか面白いことになれば良いわね、という思考が駄々漏れである。
「いやな、フイヤンとユーイの関係はあの頃のクーヤに似たところがあるからな、フイヤンに勝てるかも知れない男にはちゃんと唾つけとけよ。あいつは強い奴のことは尊敬するからな、自分よりも強い男になら嫁にだすのも認めるだろうさ。 まあ渋りはするだろうが」
「ら ラグナさん!?」
ユーイが真っ赤になる。
「あの・・・・ジュンイチさんの事は嫌いではないですけど・・・・そもそも出会ったばかりですし。 そういうのは・・・」
ちらちらとこちらを伺いながらぼそぼそと否定の言葉を口にするユーイ。気をつかってくれているのだろうが、こういう時は軽く笑いとばしてくれたほうが助かる、先ほどから感じる視線に殺気が混じり始めているのは決して気のせいではない。
「ハハッ 良かったじゃねえか。ユーイの奴、脈がないって訳じゃなさそうだぜ。 リースちゃんといい、ユーイといいモテル男はつらいねぇ」
コノコノと肘でつついてくるラグナ、ユーイはともかくリースはないだろうと思うのだ。自分の名前が出されているというのに、すました顔で杯を傾けている。「私関係ないわ」とでも言わんばかりだ、頬をそめるなりなんなりしてくれればまだ可愛げもあるというのに。思えばユーイと出会う前のリースはまだ可愛げがあった。極限状態が可能とした一時の夢だったのかもしれない。
「ユーイとジュンイチがねぇ・・・・・・。 でもそうなったらダン坊の奴がだまってないんじゃないかい?」
クーヤの口から、聞きなれない名がでてくる。
「おいクーヤ。 ユーイがいる前でその話はよせよ、ダヤンが可哀想だろう」
小声でクーヤを制するラグナ、ユーイには聞かれてはいけないことのようだ。もっとも彼女の鈍さなら聞かれても問題なさそうではあるが。
「あの・・・ダヤンがどうかしたんですか?」
うむ、問題ないようである。これだけ条件がそろって気がつけないユーイの感覚は問題ではあるが。
「ダヤン? どんな人なの?」
獲物の匂いをかぎとったのかリースが口を挟んでくる。楽しめそうな事は見逃すきがないらしい。
「あ ハイ。私の幼馴染です。 年は私のほうが一つ上なんですけど」
話によるとダヤンという青年は次代の族長の有力候補だという。かなりの腕前だそうなのだが、それでもまだフイヤンには届かないらしい、ユーイと幼馴染なら悪い人間ではないと思うのだが。
「へぇ・・・・・・」
ちらりと視線をなげかけてくるリース。今の情報からなにが得られたというのだろうか。こういう時のリースはあまり良いことを考えない。悩んだところで対策など打てるはずもないし、なによりその思考が読めない。まあ、彼女の楽しみ=準一の苦しみという方程式は理解できてきたので、とりあえず一応の覚悟をしておく。
「ダヤンの奴が気になるかい?まあ今はあいつも外に出ているからな・・・・ 2、3日もすりゃ戻ってくるだろうよ」
そういって、パンと掌を打ちあわせるとおもむろに立ち上がり表情をひきしめるラグナ。
「オラオラ、撤収だ。意識のある奴はない奴を連れて帰ってやれ」
各所から不満の声があがるが、有無をいわさずに続ける。
「いつまでもグダグダ言うな。夜通し騒ぐのは祭りまでとっときな、明日も早いぞ。やらなきゃなんねぇ事がたんまりあるんだからな」
それを聞いて渋々ながらも一人一人とその場を後にし始めた。現族長よりも族長らしい。ユーイもフイヤンのところへいき肩を貸してたちあがらせている。
「それじゃ私もこれで。父さんつれて帰ってあげないといけませんから・・・・」
「わかった、フイヤンさんにもよろしく頼む」
「えぇ、また明日ね。ユーイ」
ぺこりと会釈してその場を後にするユーイ。その背中に呼びかける。
「いろいろとありがとうな。世話になった」
もう一度微笑んで会釈を返してくれる。だんだんと離れていくその背中を見つめていると
「ふーん。なんだか知らないけれど、いい雰囲気じゃない?」
おや嫉妬してくれているのかと思いリースの顔をみるが、彼女に限ってそんな筈はなかった。いつもとなんら変わらないその表情。
「お前、もう少し可愛げを身に着けたほうが良いぞ。絶対」
「あら みっともなく嫉妬して欲しかった?残念、 あなた相手にする理由がないわね」
クスクスと笑う少女は本当に可愛くない。
「それは俺がお前から離れる筈がないっていう、信頼の顕れととらえていいか?」
ちょっとした意趣返し。こんなものは彼女に通じないだろう事はわかっているがやられっぱなしは性にあわない。些細なことでも積み重なれば届くこともあるだろう。
「どうぞご自由に。プラスに解釈してくれる分には損しないもの」
そう言って朗らかに笑う彼女は、やっぱり可愛げがなかった。