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県内でLED灯製造へ 中部興産が新会社設立

広島の企業、技術提供 10年使用・省電力アピール

蛍光灯型LED灯をアピールする新垣CEO(左から2人目)と玉城社長(同4人目)ら=沖縄市・中部興産

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2010年9月4日 09時25分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 【沖縄】中部興産グループの新垣直彦最高経営責任者(CEO)は3日、発光ダイオード(LED)照明を製造、販売する「沖縄エクセル電器(OEX)」(沖縄市、玉城壽則社長)を設立し、今月中旬から本格生産に入ると発表した。

 LED照明の開発に実績のある「エクセル」(本社・広島県福山市、瀬来和男社長)から技術提供を受け、直管蛍光灯型LED灯の製造を手掛ける。新垣CEOは「従来の蛍光灯より7倍長く使え、省電力。施設や事業所などに販売し、生産拡大を図りたい」と話している。同社によると、県内でLED製造会社が設立されるのは初めて。

 沖縄商工会議所の会頭も務める新垣CEOが、広島県の知人に、沖縄市内に雇用の場が少ないと話したところ、エクセル社を紹介され、同社から製造技術の提供の申し出があった。

 中部興産グループが1千万円を出資し、OEXを6月18日に設立。今月から社員1人がエクセル社で技術研修を受けており、13日以降、沖縄市宮里の工場で3人の臨時雇用者とともに本格生産に入る。

 LED灯は明るさに課題があるとされたが、エクセル社は業界トップクラスの高い明度のあるLED灯を開発している。OEXは、直管蛍光灯型LED灯の昼白色40ワットと20ワットを生産する。

 販売価格は40ワットで1万6千円程度になる見込みだが、10年近く使える長寿命や通常蛍光灯の約半分という省電力で、「5年以上蛍光灯を使用するよりお得」(玉城社長)とアピールする。

 同社では、LED灯が再資源化可能な素材でできていることや、省電力によるCO2削減などエコロジー面でのメリットも強調。公共施設や医療施設、事業所などへの売り込みを図る方針。

 また、不動産業の中部興産が委託管理する賃貸住宅にも積極的にLED灯を導入する方針で、新垣CEOは「お年寄りが切れた蛍光灯を替えようと、転落して大けがをする事例もある。一度導入すれば10年は光り続けるLEDは環境にもお年寄りにも優しい」と話している。

 問い合わせはOEX社、電話098(921)1777。

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