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押尾学被告:懲役2年6月の実刑 東京地裁判決

押尾学被告=東京都港区の三田署で2009年8月31日、梅田麻衣子撮影
押尾学被告=東京都港区の三田署で2009年8月31日、梅田麻衣子撮影

 合成麻薬MDMAを一緒に服用して容体が急変した女性を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判で、東京地裁(山口裕之裁判長)は17日、懲役2年6月(求刑・懲役6年)の判決を言い渡した。

 押尾被告は09年8月2日、東京・六本木のマンションで知人の田中香織さん(当時30歳)にMDMAを渡した麻薬取締法違反(譲渡)と、容体が急変した田中さんを放置して死なせた保護責任者遺棄致死のほか、同じ日に別の合成麻薬を所持した同法違反(所持)、7月に知人からMDMA約10錠を譲り受けた同法違反(譲り受け)の4罪に問われた。

 検察側は「適切に救急搬送すれば9割方救命できた」とする救命医2人の証言などをもとに、容体急変時に119番していれば田中さんをほぼ確実に救命できたと指摘していた。

 これに対し、押尾被告は公判で「MDMAを田中さんに渡していない。人工呼吸や心臓マッサージなどの救命措置をした」と述べ、遺棄致死罪とMDMA譲渡の無罪を主張。弁護側も「田中さんは容体急変後にあっという間に亡くなり、119番しても救命可能性はきわめて低かった」と述べていた。【伊藤直孝】

毎日新聞 2010年9月17日 15時11分(最終更新 9月17日 15時25分)

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