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美的センスの磨き方

第21回 通常講演会リプライズシリーズ (1) 乗り物と食事のマナーより
 世の中の常識として、食事のマナーイコールテーブルマナーを指しています。しかし、誰もそれ以上の常識を教えてもくれないし、それ以上の常識をほとんどの人が、知らないのが現実なのかもしれません。通常講演会の『乗り物と食事のマナー』の『食事』の中では、テーブルマナーは一つも話されません。他人のことを考えて食事をするのにいちいちフォークとかナイフの使い方が、まったく重要ではないからです。ほとんどのマナーと言われているものは、フォークやナイフのかっこいい持ち方使い方など、自分がかっこよく見えることだけのものです。マナーとは、自分を良く見せる作法ではありません。他人の立場に立って考える、このことを十分考えれば、どんなことにも必然なマナーが分かってきます。必ず一つの絶対的なマナーが見えてくるのです。
 講演会の中では、外食でのマナーを中心に沢山話されました。どれもが多くの方が見逃すことが多い内容です。その中の一つ、大勢の方が忘れてしまいがちなのが、店の人の立場に立つことです。悲しい現実は、大勢の方がサービスを提供する側の店や従業員に横柄な態度、傲慢な態度を取ることです。サービスを提供するのとサービスを受けるのでは、どちらが上というのはありません。創業100年を自慢する傲慢な店もサービスを金で買っているんだぞという傲慢な客も、目の前にいる人がいなければ、自分の存在は無いと思わなければいけません。その基本がなければ何も感じることも出来なければ、喜びも幸福感もありません。
 外食のマナーで本当に大切なことはただ一つです。それは、一つの大きな流れを作ることです。どんなに大勢いても大きな一本のまとまった流れをつらぬくことが大事なのです。仲の良い仲間と食事を共にしたときに、一つの話題、一つの会話をし、みんなで共に笑い大きなエネルギーを作り出します。短い時間でも食事の時間を共有するときに生まれるものは、大きなアストラル体の流れを作り出します。アストラル体の流れは、その場にいる人の日々の疲れを流し、明日への活力になる力を与えてくれるのです。みんなで楽しく過ごした食事会では、どなたも経験しているはずです。少しの風邪気味や疲れているからといって帰る人は、全くもって間違ったことをしているのです。そういう方は、自分の疲労を優先したのですから、全てに他人を思いやる行動は出来ていないはずです。
 どんなに仲の良い友人と食事したときでも、もう一度改めて相手の立場に考えて見て下さい。滝に打たれて修行することよりも、日々目の前にいる人の立場に立つことから始めなければいけません。


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