第20回 自転車
以前、自転車についてテレビでも問題になっていました。それは、三人乗りについてでした。利益のある者の猛烈な働きかけと、三人乗りをしているお母さんたちの抗議の声が届いたために、とうとう安全基準をクリアした自転車に限り三人乗り自転車が2009年7月に解禁になることになりました。
ロマゾフィーの掲示板でもずいぶん話題になりましたが、はっきり言って三人乗り容認派の論点がかなりズレていることを知り、世の中の大半の方は正しい目を持っていないと実感しました。本当に残念な結果です。
三人乗りとかそういう以前の問題で、この世の中で本来、自転車に乗ってはいけません。自転車に限らず、二輪はあってはならないものです。それは乗っていてとても危険だからです。自転車は強い風が吹いただけで簡単に倒れます。支点が二点しかないものは不安定なので、倒れて当たり前なのです。オートバイはもっといけません。いくら頑丈なヘルメットをしていても、生身むき出しで、高速で走るものに絶対に命を預けることは出来ません。自転車とオートバイの負傷者と死亡者の統計をみても歴然としているはずです。テレビでリコール商品は絶対に使わないのに、その事実に目を向けないのは、おかしなことです。誰もが、自分の体や命よりも、目先の便利とか楽しいという快楽を優先させる自分勝手な考えのせいです。学生もサラリーマンも駅から遠い人はよく自転車を利用しています。小さい子供がいて、幼稚園に送り迎えに行く人も大勢いるでしょう。それは、理由は皆時間が無いからだけです。しかし、本当に命よりも大事な時間があるのでしょうか。子供の命と少しの時間とどちらが大切なのでしょうか。その生き方自体全て大変間違った考えです。そんな生き方をしている人が、正しく物事を判断できるのでしょうか。正しく人生の選択を出来るでしょうか。正しく人を愛せるでしょうか。間違いなく自分勝手な生き方をしてきたはずです。今もそうです。大半の人がそうなのです。
今正しく判断できるかで、自己中心的な自分自身と決別出来るのです。
唯一の救いは三輪自転車が開発されたことです。少なくてもこれで負傷者と死亡者が少し減ります。しかし、忘れてはいけないのは天界で自転車自体認められていない存在いうことです。車でもないのに車扱いにされ、車道を走り邪魔にされる。車が来るから危ないから歩道を走り、歩行者をすり抜けて走る。自転車には免許制度もなく、社会は加害者としての自転車に甘すぎます。自転車にはねられて亡くなった方、再起不能になった方は数え切れません。今後、三輪自転車のあるべき場所は、遊園地しかありません。もしくは、場所によっては、自動車を全廃して車道を専用道路にするしかありません。極論だと思われるかもしれません。不可能だとか、無理だよという考えが、世の中を駄目にするのです。自転車に限らず、見渡して見て下さい。どれだけ自分が自分勝手な生き方をしているか認めるところから、世の中を良くすることが出来るのです。ボランティア活動している人で、自転車問題を取り上げないとしたら、大変な偽善者です。
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