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美的センスの磨き方

第15回 漫画とアニメ (3)
 漫画やアニメは、紙の中の二次元の世界です。前回でもお話ししましたが、登場人物は性格役割に合わせて、自由に変化させることが大切だとお話ししました。これからの未来は、心の美しさが、そのまま顔に表れます。遠い未来は、体まで変化します。今、現在も善人、悪人の顔は明確になってきました。分からない人もいるかもしれませんが、これだけ明確に顔に出るのですから、数年先は、皆分かるでしょう。漫画やアニメでは、最近のものを除いて、実にキャラクターが千差万別です。見たままなのが、未来そのものと言っていいでしょう。良い漫画を選ぶポイントは、やはり、キャラクターが、変化に富んだものがいいでしょう。「がきデカ」「あたしンち」などもっとも素晴らしいキャラクターです。やはり、こどもは、そういうものを見て、天界を思い出し、本来の持って生まれた美的センスを壊すことなく磨いていくのです。美的センスの無い理由は、ただ一つ。親の悪い環境を与えただけです。それから、もう一つ大切なのは、テレビなどの映像と同じく、暴力シーン、グロテスクなもの、リアルな性的シーンのないものを選んで下さい。子供でなくても大人でも、どんどん破壊されます。漫画もアニメも今後、更に進んでいくでしょう。しかし、間違った道に行くものの多さには、驚きます。是非、美的センスに相応しい漫画やアニメをどんどん読んで勧めていって下さい。小さな一人一人の働きでも必ず、正しい道を作れます。

お勧めの漫画

「伝染るんです」 吉田戦車*四コマ漫画の代表です。より情報が少ない方がいいと言いましたが、四コマはとても良いです。キャラクターが線一本で描かれているのに、なんだかリアルな心情が伝わってくるところが良いです。くすっと笑ってしまうのが、良いですよね。

「男おいどん」 松本零児*この作品は、全く意味も分からない人と感動する人に真っ二つに分かれるようです。もし、この作品を読んで全く意味が分からない人がいたら、自分の生き方全てを否定して、読み直して下さい。切なくて、もの悲しくて、なんだか懐かしさがいっぱいの作品です。絵がだらしないところがいいのかもしれません。この時代を生きていないから分からないのではありません。子供たちはすぐに分かりますよ。この素晴らしさが。漫画全体に広がるだらしなさが、容易に「男おいどん」の世界に入り込めるのかもしれません。何事も隙間が見えなければいけません。それが、良い物と悪い物の見分け方です。古い作品ですので、普通に売っているか分かりません。

「魁!男塾」 宮下あきら*詳しくは、通常講演会にてお話しされます。これも全巻揃えて頂きたいです。それだけの価値はあります。ここに描かれているのは、どこまでもまっすぐな熱い男たちの生き様です。今、どれだけの人が熱く生きているのでしょうか。今、一番世の中に足りない「熱」が溢れている作品です。

「ブラックジャック」 手塚治虫*手塚治虫の熱烈ファンは多いと思いますが、本当に素晴らしいのは、この作品のみです。この作品を生み出すために生まれてきたと言ってもいいです。ブラックジャックの生き方全てが、「美」です。そこには、感動の涙だけです。出来れば全巻そろえて、一話一話のブラックジャックとその時に登場する人物に入り込んで、擬似体験をしてみて下さい。そこには描かれている世界以外も見え、必ずどなたも多くの経験を手に入れられます。


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