第14回 漫画とアニメ (2)
前回の「漫画とアニメ」のコラムの中では、デメリットばかりが目立ちました。しかし、これだけ今、漫画やアニメがあるからこそ、この先の未来への希望、夢が持てるのも確かです。私自身もそうですが、素晴らしい漫画やアニメにどれだけ救われたでしょう。今こうして、毎日前進して、まっすぐ生きていけるのは漫画とアニメのお陰です。漫画は私のバイブルです。
何故、日本の漫画とアニメだけが、傑出しているのか。それは、単純に霊視能力がずば抜けているからです。作者だけでなく、この日本という場所、民族が、とても恵まれているのです。だから、漫画やアニメの内容は、今ある物質世界を超え、霊的なものが多く描かれています。それらは、無意識に描かれていますので、実際には、余程の霊能力がある作家でなければ、正確には描かれていません。しかし、そこが矛盾するように聞こえるかもしれませんが、それでいいのです。何もかも描かれてしまえば、具象から抽象に変換する作業がまったく無くなるからです。本を読んだときに起こるそこから、一歩踏み込んだ世界が広がる感覚。自分自身でそこから見えないものが見える感覚。においも体感もある感覚です。無意識で霊視をしているのです。そこから言えることは、より情報が少ない方が霊視しやすいということです。情報とは、線です。今の漫画やアニメは、線が多すぎです。漫画に至っては、より線を多く使って、絵の下手さをカバーしているように感じます。漫画もアニメもですが、あの二次元の世界に影は存在しませんので、影はいりません。背景も最小限でいいです。より少ない線でどこまで読者を感動させるかが、本当の上手さなのです。宮崎駿監督のアニメは私も見ますが、リアルに描きすぎです。「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」は内容も霊的に見ても良いのですが、技術や制作費があればあるほど、間違った道に進んだ悪い例と言えます。日本で一番ということは、世界で一番です。みんながそれを手本に進むのですから、間違った道を作った罪は大きいです。
それから、一番大切なのは、登場人物を性格に合わせて自由に変化させることです。今の漫画やアニメは、顔が小さくて、みんな同じ顔です。それが、可愛い、かっこいいとおもっているなら、それこそ美的センスはありません。子供に最近の漫画やアニメを見せて、キャーキャーと可愛いと言っている子供の親は、子供に美的センスを失わせています。どんな才能のある子供でも、小さいうちに毎週のように日曜の朝からずっとやっているアニメを見せていたら、みんな美的センスが無くなって当然です。どんなに学校で流行っていようとも、友達がその漫画やアニメの話ばかりと子供が泣こうとも、親が正しいものを選択するという、子供を守る大きな使命があるのです。いちいち泣かれてどうしたらいいのですか?といっている親は、目の前で泣いてる子供に対して自分が困っているだけです。子供の10年後、20年後、50年後に与えられる美的センスをまったく無視した行動です。親は、子供の一生までもを考えた環境作りをしなくてはならないのです。真正面からちゃんと子供に説明をすれば、子供もちゃんと理解します。何故なら子供たちは、美しい天界の世界からやってきて間もないのです、美しいものがよく分かるのです。説明して分からない子供が、悪いのでなく、親が子供に真剣に伝える姿勢が無いから、馬鹿にするのです。子供は、赤ちゃんのときから親を理解しようと真剣に向き合っています。子供が話を聞かないのは、親があきらめたときです。そういう親は、次回勧める、青春漫画を読んで下さい。
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