第12回 飾る
このコラムでお飾りについてお話ししましたが、飾るという行為に日ごろから思っていることがあります。最近の傾向として、物を飾らない家庭が、増えてきたことです。飾らないとは、家の中が、きれいに全部しまってあることです。写真もない家が少なく無いのではないでしょうか。確かに今の家は、狭いので、家を購入するときの条件が、限られた空間内で、どれだけ収納出来るかが、大きなポイントになっている気がします。思いもよらないところに収納場所を作るのは、大変工夫があって素晴らしいことです。しかし、何でもかんでも、隠す収納にして、家具を減らし、だだっ広く空間を使うのは、個性がありません。モデルルームとかリゾートホテルの一室みたいな部屋作りが、かっこいいと思っている人がいたら、それは美的センスがまったく無く重症だと思って下さい。常に物で溢れている家作りを目指してください。ごみを捨てないのではありません。今まで生きてきた中で、皆さん必ず思い出の品があると思います。常にいつでも目の届くところで飾ることが大事なのです。どんなものも生きています。沢山の思い出のものたちに囲まれているのは、本当に幸福感を得る事が出来ます。多くの家族が見守ってくれるのと同じなのです。モノであっても、いつも目に入るところにいれば、ただの物質の霊体の魂ではなく、中間レベル以上の魂が入れ替わって入ってきます。それこそ、自分にとって素晴らしい空間ではないでしょうか。
そして、もう一つ大事なことは、物である備品などを常に多くストックしておくことです。例えば、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどもそうです。これは、防災の視点としても大切なことです。いざとなったとき、食材があれば、飢えに苦しむことはありません。宇宙の法則から言うと、常にストックがある家は、物に困ることはありません。つまり、お金に困ることはないのです。今は、我が家の近くにある大型スーパーは、一週間に一回品物を入荷させるという、在庫を置かないようにしていますが、それでは、物を売る資格はありません。どんな小さな店でも、大きな店でも、常にお客様の視点に立ち、在庫を抱えても一人一人のニーズに応えるのが、王道です。季節限定商品でも同じです。一年中カブトムシの餌を売るべきです。
経費削減もいけません。経費を削減したことによる、中小企業のダメージを考えなくてはいけません。 経費を削減するところには、正しい利益、つまりお金は入って来ません。生きたお金を使わなければ、お金は入って来ないのです。経費を削減して出来た数字は見せ掛けだけの数字です。自分の利益、楽なことを考えていてはいけません。常に人の為に役立つことを考えれば、必ず利益は生まれます。家庭内でもそうです。将来の不安のため、老後の為といって、節約や少しでも多く貯金をしているようでは、所詮一生お金の心配ばかりして限られた収入の中でしか生活は出来ません。第一、本当に心から楽しむ人生は送れません。絶対に貯金は必要です。ただし、病気のために数ヶ月働けなかった分で構いません。それ以外は、目的がはっきりしているものに限ります。それ以外は、有効的に使うべきです。矛盾しますが、貯蓄は悪です。生きていないお金は死んでいるのと同じだからです。どうぞ皆様、お金より、何が今一番大切かを考える時にきたのではないでしょうか。
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