ヒーリングスペース ティアラ






プロフィールコラムTOP



美的センスの磨き方

第9回 建造物
 前回に続くお話をしたいと思います。前回は、場所でしたが、今回は建造物についてです。素晴らしい場所に素晴らしい建造物が、あるとは限りません。しかし、人間が一生懸命に設計した建造物には、神社は到底勝てません。それは、その建造物に対して、多くの人々の思いが凝縮されているからです。その建造物を設計した方、実際に建築するまでに様々な思いがあります。建造するにあたって、もちろん多くの方々が携わっています。しかし、なんといってもそれ自体を見て楽しんでもらいたいと思い創っているからいいのです。
 良い建造物は、創る側が、純粋に楽しさを追求しているのがいいのかもしれません。何事も楽しい!が基本です。自分だけしか分からない楽しさではなく、みんなが楽しいと思えるもの創りをすれば、必ず「美」に繋がります。東京に住んでいるので、ここでご紹介するのは、限られてしまいますが、「東京タワー」はやはり、その代表ではないでしょうか。過去、通常講演会でお話されました。ここでは、説明しませんが、東京に住んでいる方は、年に何回かは足を運んで頂きたいです。下から見た東京タワー、上から見渡す東京タワーは、普段の凝り固まった価値観をほぐしてくれます。新しい第二東京タワー(名前は忘れました)ができると、こちらに多くの観光客が、流れてしまう恐れがありますので、東京のパワーダウンにならないようにこのコラムを読んだ方は、是非ともお願い致します。

「鎌倉の大仏」 ここにいったら、お参りも大切ですが、必ず中に入って下さい。一番奥の奥の丹田部分です。暗いですので、足元だけは気を付けて下さい。

「小田急江ノ島駅」 駅が見えるたびに「ああ、竜宮城にきたな〜」と思わず錯覚してしまいます。周りに居る方々は、当たり前かもしれませんが、見るたびに感動します。皆様も駅の前を通るときは、まじまじと感動して頂きたいです。

「昭和のくらし博物館」 これも通常講演会で、ご紹介する予定のものです。ここは、駅からだいぶ離れた住宅外のど真ん中にあります。初めてのときは少し道に迷いました。昭和の時代に建てられた、ごく普通にあった一軒屋なのですが、私は涙が出るほど感動しました。その当時の生活していたものを出来る限り、再現している本当に博物館としては、皆様の想像しているようなものではないかもしれません。しかし、なんの変哲の無い家ですが、美そのものなのです。その当時のお家の家族の幸せが、自分にも幸せとして入ってきます。それは行った方しか分からないかもしれません。ただ、とても小さいので、大勢で詰めかけないで下さい。お願い致します。

「アサヒビール本社」 浅草に行くと必ずうちの子は、金色うんちだーー!と言って興奮しています。水上バスのガイドさんもそう説明しています。皆様も下から見上げて、うちの子みたいに叫んでもらえれば一番いいかと思います。

「日本武道館」「中野サンプラザ」 どちらも形がとても美しいです。改めて鑑賞して頂きたいです。

「レインボーブリッジ」「横浜ベイブリッジ」 水上バスから見る橋は、格別に楽しいです。

 ここでご紹介したものに共通しているのは、ストレートな美です。素直な気持ちで鑑賞することが大切です。


「コラム」メインページ